米国行きの飛行機の機内で、機内食をめぐって客室乗務員と対立し、殴打したことが発覚し解雇されたポスコエナジーの元常務A氏(66)が、解雇を不服とし、会社を相手取って訴訟を起こしていたことが分かった。
裁判所が21日発表したところによると、A氏は昨年7月、ポスコエナジーを相手取り、解雇無効確認訴訟を起こした。
また、同社に対し賃金1億ウォン(約960万円)、大韓航空に対し慰謝料300万ウォン(約29万円)を要求したことも分かった。
審理を担当するソウル中央地裁民事48部(キム・ボムジュン裁判長)は今月初め、6回目の口頭弁論を行った。
A氏は2013年4月、米国ロサンゼルスに向かう大韓航空機の機内で、客室乗務員に対し「何で朝食にお粥がないんだ」「何で俺を無視して、ラーメンをくれないんだ」などと因縁をつけ、客室乗務員の顔を雑誌で叩くなど、甲チル(優越的な地位を利用した無理強い)行為をし、物議を醸した。
この事件は「ラーメン常務事件」として社会的非難にさらされ、結局A氏は解任された。