今日、セントルイス連銀総裁、ジェームズ・ブラードがブルームバーグTVに出演し、ちょっとした物議を醸しだしています。

彼は次のような発言をしました。

ドットプロットで市場を誘導する今のやり方には、一部から懸念の声が上がっている。これが2016年上半期に市場急落の引き金になるかもしれない。

いまの段階ではドットプロットは非生産的だ。フォーワード・ガイダンスを示すのは気が引ける。

私自身としては、もうドットプロットを提出するのを辞めようか? とすら思った。

12月のFOMCから3月のFOMCにかけて米国のマクロ経済のデータが急変したか? といえば(4回の利上げというドットプロットによるガイダンスが一気に2回に半減するほどは)変わっていない。

われわれがやっていることは、インフレの過熱を放置させることに他ならない。インフレは、このままだと過熱する。

FRBは、わざとインフレを過熱させておいても、金利政策がそれにすぐ追いつくことが出来る。


下はブルームバーグのエディター、トレーシー・アロウェイの解説です。



最近、「Kill the dots、すなわちドットプロットなんか、やめてしまえ!」という考えが、エコノミストたちの間で生まれている。

たしかにドットプロットはゼロ金利の状態がずっと続いている状況下では、なにがしの手掛かりを提供すると言う意味において有益だったかも知れない。でも今はもうゼロ金利ではないのだから、それは無用だ。