2016年3月23日22時31分
愛知県瀬戸市の乗馬クラブから22日夜に脱走したオスのシマウマが23日、約3・5キロ離れた岐阜県土岐市のゴルフ場で捕まった。岐阜県警の捕獲作戦は数時間に及び、シマウマは直後に死んだ。現場にいた獣医師によると、麻酔で倒れて池でおぼれたのが死因という。
多治見署によると、23日早朝、シマウマが国道にいるとの通報でパトカーが向かうと、午前7時ごろ土岐市妻木町のゴルフ場に逃げ込んだ。30組の予約が入っていたが臨時休業とし、約15人で捕獲を始めた。
グリーン上やバンカー内を歩き回り、5番ホール付近に。中垣理さん(60)ら獣医師が、約3ミリリットルの麻酔薬が入った注射器を吹き矢で発射した。中垣さんは「皮膚が厚いためか、なかなかうまくいかなかった」と言い、11本のうち数本が体内に入った。
午後0時40分ごろ、ようやく麻酔が効き、倒れ込んだのが場内の池の中。引き揚げたときには体が冷たく、心臓マッサージをしたが助からなかった。
「人になれていない動物を捕獲するのは難しい」と中垣さん。署は「蹴られたらけがをする恐れもある。麻酔で倒れたところを捕まえる方針だった」と説明。乗馬クラブの管理者(37)は「とにかくお騒がせして申し訳なかった」と平謝りだった。
シマウマは、移動動物園を経営する愛知県尾張旭市の男性から乗馬クラブに預けられようとしていたが、パニックになって脱走したとみられている。
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朝日新聞社会部
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