GoogleがChromecastのアプリをGoogle Castと改名、デバイスの多様化に対応(今ではスピーカーも)
Googleが今朝(米国時間3/22)、Chromecastのアプリを”Google Cast”に改名する、と発表した。それは、デバイスが今や、Chromecastドングルだけでなく、テレビ、ディスプレイ、スピーカーなどへと多様化してきたからだ。同社によると、アップデートされたアプリはiOS、Androidどちらも今週、全ユーザーに展開される。
ご存知のようにChromecastは、Roku, Fire TV, Apple TV, Google自身のAndroid TVなど、高度なストリーミングメディアに対抗する、低価格のコンペティターとしてスタートした。2013年に登場したそのデバイスは、インターネットのコンテンツをスマートテレビでないふつうのテレビにも、簡単に持ち込む。その使いやすさとお値段の安さで、最初のChromecastドングルは2000万台以上売れて、2015年には人気最高のストリーミングデバイスになった。
しかし最近のGoogleは、その製品と技術的プラットホームを拡張してきた。昨年の秋にはChromecastの第二のバージョン、Chromecast 2をリリースし、そのデザインはスティック状から小さな円盤状に変わって、テレビに差し込みやすくなった。同時期にChromecast Audioというものも発売して、インターネットの音声コンテンツをAUX入力のあるスピーカーに送り込めるようにした。
また、Sony, LG, B&O Play, Harman Kardon, Onkyo, Philips, Pioneer, Raumfeld, Frontier Silicon, StreamUnlimitedPlusなどのパートナーと組んでChromecastの技術を彼らの製品に組み込んだ。最後に挙げたStreamUnlimitedPlusが作ったのは、Chromecast Audioを利用するソフトウェアとハードウェアだ。Vizio, Sharp, Sonyなどのテレビメーカーは、一部の機種でGoogle Castの技術をサポートしている(ドングルなしで)。
さらにGoogleが今日(米国時間3/22)発表したVIZIOのSmartCast P系列のディスプレイと、VIZIOのサウンドバーおよびスピーカーも、Google Castの技術をサポートする。つまりスマートフォンやタブレットからNetflixやGoogle Play Musicを取り込んだり、ラップトップ上のChromeブラウザーからWebサイトをテレビの大画面に映したりできる。なお、Googleによれば、SmartCast Pディスプレイは、4KウルトラHDやDolby Vision High Dynamic Rangeの高品質映像にも対応している。
アプリの改名はすでに進行中だが、まだそのアップデートができないプラットホームも一部にはあるようだ。
新しいアプリと並行してGoogleは、Google CastのWebサイトも更新した。そこには、特殊なアクセサリなしでキャスティングをサポートしているスピーカーやテレビのリストがある。