韓経:中国「電気バス用バッテリー安全性評価…サムスン・LG支給再開検討」

韓経:中国「電気バス用バッテリー安全性評価…サムスン・LG支給再開検討」

2016年03月21日17時34分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
  中国政府が韓国産電気バス用バッテリーに対する安全性評価を来月に終わらせて補助金支給再開について決めることにした。最近、中国が韓国産バッテリー製品を補助金支給対象から突然除外した措置に韓国政府が強く異議申し立てを行ったことに伴うものだ。

  韓国の周亨煥(チュ・ヒョンファン)産業通商資源部長官は今月19日、中国北京で中国工業情報化部の苗ウェイ長官と「第2次韓・中産業長官会議」を開いてこのように合意したと産業部が20日、発表した。

  中国政府はことし1月、自国企業が主に生産するリン酸鉄リチウム(LFP)方式の電気バス用バッテリーだけに補助金を与えてLG化学やサムスンSDIなど韓国企業が主導する三元系方式バッテリーに対しては安全性などを理由に補助金を支給しないことに決めた。中国電気車市場では電気バスが40%ほど占めている。中国政府は2億~3億ウォン(約1900万円~2700万円)台の電気バス1台につき1億8000万ウォン程度の補助金を支給している。中国内に現地工場を建設した韓国企業が補助金を受けることができなければ電気バスを販売するのが難しい構造だ。

  韓国政府はこの日開かれた産業長官会議で中国の措置が不当だという点を集中的に提起した。周氏は「三元系バッテリーは過去10年間、一度も火災や爆発事故がなく、カナダなど先進国でも三元系バッテリーを装着したバスを製造するなど安全には問題がない」とし「補助金支給除外措置は外国人投資企業の合理的期待と政策への信頼を侵害する問題がある」と強調した。

  これに対し苗氏は「三元系バッテリーはもちろん、これを装着した電気バスの安全性はまだ検証されていないため安全性評価など必要な国内手順は避けられない」としつつも「ただ、4月中に韓国企業の参加の下で安全性評価を終え、その結果によって後続手続きを迅速に進め、補助金支給を再開するかどうかについて決める」と述べた。

  この日の会議には、これまで検疫や技術規定などの問題で輸出できなかった参鶏湯(サムゲタン)や米、冷蔵タチウオなどに対しても年内に中国向けの輸出を始めることで合意した。参鶏湯はことし上半期に手続きを終えれば初めて中国に輸出されることになる。

  韓中自由貿易協定(FTA)が発効されたことを受け、両国政府は2年に一度開くことにした品質監督検査検疫長官会議を毎年開催し、局長級実務会議も年1~2回開いて非関税障壁を低めていくことにした。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事