Windows98、今を遡ること18年前の1998年に発売されたWindowsです。Windowsは3.1から爆発的に売れ、95でMS-DOS部分を内包してデスクトップPCではデファクトスタンダードとなり、コンシューマ系の血脈を継承したのが98です。今振り返れば、良く使っていたなの使っていたなと思う程物足りなく、理不尽に不安定でした。でも、あの時代を築いた立役者の一つでした。
さて、今回はこのWindows98をWebブラウザ上で動かしてみましょう。それも、プラグインの追加等の面倒無く、素のままのブラウザで…。一応順を追って書きますが、そんなもの必要ないくらい簡単にいじれちゃうんです。Webで動くというだけでもとてもすごいと思うんですけど、この手軽さはちょっと感動的です。
尚、筆者の動作確認は、GoogleChromeの49.0.2623.87 mで行い、他ブラウザでは未確認です。
- Webブラウザで「Virtual X86」を開きます。
- 以上!後は任せた!で済ませたいところですが、それではあんまりなので少しページの説明をします。見ての通り色々とOS名が書かれたボタンが並んでいます。Windows98だけでなく、各種Linux系やBSD系に加えWindows1.01も並んでいて色々なクラシックOSをその場で試すことが出来ます。
- では、早速一番上の「Windows98(16.0MB)」のボタンをポチッとクリックしてみましょう。
- ビャーーーッとOSイメージがロードされ、Windows98の画面がブラウザの中で動き始めます。
- マウスの動きは鈍いながら今使っているマウスカーソルの動きを模倣してWin98画面内でも動きます。(上にある「Disable Mouse」ボタンをクリックすると手元のマウスカーソルが消えてWin98内を操作できます。戻りたい場合はEscキーを押下)
- キーボード入力もちゃんと受け付けます。試しにNotepadを使ってみました。劇重でしたが(そのうえ画像を撮ってから気付いたのですが恥ずかしいTYPO。自分のサイト名なのに…)
- 仮想環境では入力出来ないショートカットなどはボタンとして上に配置されています。英語環境ですし、重いので自由自在に扱うというにはストレスフルな感じですが、こんな簡単に準備もなく触れるというのはいいですね。もう少し現実的な速度で動けば、こんな昔のものを見たことも聞いたこともない世代の人に実動する物を見せるとか博物館の陳列物みたいな位置づけに出来るかもしれません。
- 尚、この動作環境のソースはオープンソースでGithubで公開されています。技術的なことが分かる人は参加して別OSも動かせるようにしてみたり、自前サイトで動かしてみたりも出来るようです。
終わりに
冒頭に書いたように、このOS今は昔パソコン通信からWeb黎明期、普及期の頃の遺物です。それでも…いやそれだからこそ実機や仮想ソフト上ではなく、Webブラウザでそのまんま動いているのを触ってみるのは刺激的でした。
適宜覚書-Fragmentsは、筆者が興味をもった様々な情報やネタを筆者が忘れても後で思い出せるよう覚書として公開するBlogです。Google Chrome拡張、Facebook、Google、Twitter、Windows、各種Webアプリなどを扱うことが多いです。この覚書が、もし何かお役立ちになれば幸いです。