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【サッカー】

本田「逆に楽しい」 ハリル監督指令「ミランと全く違う役割」

2016年3月23日 紙面から

練習前にハリルホジッチ監督と話し合う(左から)香川、本田=さいたま市内で(岩本旭人撮影)

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 サッカーの日本代表は24日にワールドカップ(W杯)アジア2次予選E組でアフガニスタンと埼玉スタジアムで対戦する。22日、さいたま市内での合宿2日目は冒頭以外を非公開とし、約2時間調整した。この日帰国した本田圭佑(29)=ACミラン、香川真司(27)=ドルトムント、GK川島永嗣(33)=ダンディー・ユナイテッド=と約1年半ぶりに復帰のハーフナー(デンハーグ)が合流し、24人全員がそろった。E組首位の日本はアフガニスタン戦の後、29日にシリアと対戦する。

 成田空港到着ロビーに待ち受けた大勢のファンにもみくちゃにされながら、本田は笑みを絶やさなかった。昨年11月以来、約4カ月ぶりの代表合流。再び手にした自信をみなぎらせ、「モチベーションを持って帰ってきた」と格下相手の2試合を見据えた。

 所属のACミランでは、鮮やかな復権を果たした。9月下旬からリーグ戦11試合連続でスタメンを外れる屈辱。ホームのサポーターからもブーイングを浴びた。しかし、12月20日のフロジノーネ戦以降は14試合連続で先発出場中。右MFとして攻守に献身的に走り回り体を張る姿勢で、指揮官と周囲の信頼を勝ち取った。

 だが、ハリルホジッチ監督はそんな本田の現状に満足していなかった。「A代表ではFWとしてもっと前でプレーしてほしい。全く違う役割。特に背後、オブリックラン(くの字の動き)を使って(ペナルティーエリアの)16メートルの中に入っていってほしい」。ハリル体制では9試合7得点と結果を出し続けているが、ミランでは今季わずか1得点にとどまっているだけに、役割に応じたシフトチェンジを求めた。

 本田にとっては望むところだ。「逆に楽しい。自分自身にとっても挑戦。新しい発見があるかもしれない。求められていることがまったく違うというのは、非常に充実する要求ではないかと、ポジティブにとらえている」。変化を糧にして成長を続けてきた男は、そう言って笑みを浮かべた。

 この2試合から、2010年南アフリカW杯以来となる黄色のスパイクを着用。「自分にとってイエローはとてもイメージがいい」と語った。まずはアウェーでは6−0と一蹴した格下相手に、自身が更新中のW杯予選での連続得点試合を「6」へと伸ばす。 (宮崎厚志)

 

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