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【大リーグ】

マエケンの勝ち 岩隈ほめた 気温34度!日本人先発アツ〜く激突

2016年3月23日 紙面から

マリナーズ戦の3回、カノ(右下)を見逃し三振に仕留めるドジャース・前田=グレンデールで(共同)

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◇オープン戦 マリナーズ6−3ドジャース

 【グレンデール(米アリゾナ州)穐村賢】日本人投手対決はマエケンに軍配!! ドジャースの前田健太投手(27)が21日(日本時間22日)、マリナーズとのオープン(OP)戦に先発。立ち上がりに3連打を浴びて2点を失ったものの、その後は立ち直り、5イニングを4安打2失点、5三振と好投した。一方、マ軍先発の岩隈久志投手(34)は4イニング1/3を8安打3失点、3三振1四球。OP戦初被弾も記録し、投球内容では“後輩”前田が“先輩”岩隈に投げ勝った形となった。前田の次回登板は27日(同28日)のレッズ戦で6イニングをめどに投げる。渡米後初めて打席にも立つ予定。

 気温34度−。猛暑の中で日本人対決を終えると、前田は三塁ベンチ前で、やはり投げ終えた岩隈の“揚がり”を待つ。お互いの健闘をたたえ合うようにガッチリ握手を交わすと、肩を並べて左翼後方にある球場出口へ談笑しながら歩きだした。

 「『今日良かったね』って言ってもらえました。投げ合えていい機会になった。僕も楽しかったですし、またいつか投げ合えるように頑張りたい」。その後も通路で岩隈と話し込んだ前田は満面の笑みで先輩との対決を振り返り、ベンチから見た岩隈の投球について「ピッチングのうまさっていうのを感じました」と持ち上げた。

 先輩との対決を楽しみながらも、しっかりと開幕に向けての歩みも進めた。初回こそ「真っすぐの調子がいいかなと思って調子に乗ってしまった」と3連打を浴びて2点を失ったが、2回以降は1安打投球。低めへのツーシームで凡打の山を築き、左打者の懐をスライダーでえぐった。

 初回に適時打を許したマ軍の主軸打者カノなどから計5三振を奪い、「うまく投げることができた。シーズンでも投げられるようにやっていけたらいい」と充実の表情を浮かべた。

 2回2死からは10打者連続アウトも記録。5回を理想的な65球でまとめ、「粘って投げることができた。こういう投球ができればチームの勝ちにつながる」と自身の投球に及第点を与えた。

 既に前田の先発3番手での起用を明言しているロバーツ監督も「非常に勇気づけられる投球だった。打者の反応を見て修正していく能力を見られた」とご満悦。注目の対決は前田が、周囲の評価をさらに高める結果となった。

 

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