両備グループの岡山電気軌道(岡山市)は22日、路面電車とバスの降車ボタンに猫の声を使うと発表した。路面電車1両には22日から、路線バス10台には23日から導入し、計328個を設置する。ボタンを押すと「ニャー」という猫の声が車内に流れる。同社の小嶋光信社長は「公共交通を楽しんで利用してほしい」と話した。
両備グループの和歌山電鉄(和歌山市)貴志駅(和歌山県紀の川市)で昨年死んだ「たま駅長」の後継者として駅長を務める三毛猫の「ニタマ」の鳴き声を利用。ボタンにはニタマをデザインしたキャラクターを起用した。バスでは鳴き声が流れるほか、車内に「つぎ、とまるニャ~」と表示される。
岡山電気軌道は、たま駅長をモデルにした路面電車と路線バスの車両を運行している。猫ブームが広がる国内だけでなく外国人観光客からの人気も高く、インバウンド(訪日外国人)の取り込みにも活用する。