超新星爆発の際は、映画などにあるように突然物理的に破壊されるわけではありません。まず恒星の中心部で大きな爆発があり、その衝撃波が恒星の地表面に見える位置まで到達した時に恒星の明るさが急激に増したように見え、その後は暗くなっていくと考えられています。
もう一方の「KSN 2011a」のほうは、2011年7月に超新星爆発を起こしていたものの、明確な光度の変化は観測できませんでした。研究チームはこの星については、爆発の前に星のエネルギーとなるガスが重力を脱して恒星の周辺に漂っていたため、表面での発光現象がなかったのではないかとしています。
研究チームはまた、リアルタイムに観測できたデータから超新星爆発の研究をさらに深めていくとしています。
超新星爆発の衝撃波は超新星残骸となってその後10万年単位で宇宙空間に広がるとされます。
巨大な恒星の内部では核融合反応の結果、最も安定した元素である鉄が生み出されていきます。一方、鉄より重い元素、たとえば金やウランなどはすべて超新星爆発の瞬間の巨大なエネルギーによって合成され、宇宙空間にばらまかれるとされます。我々の体内に含まれる亜鉛が鉄より重い元素であることを考えると、超新星爆発がなければ我々も存在し得なかったと言っても過言でないかもしれません。
ちなみに、ケプラー宇宙望遠鏡は宇宙望遠鏡は2013年に一部の姿勢制御用ホイールの故障などで制御不能となり、観測ミッションを終了し廃棄される予定でした。しかしまだ動くホイールと燃料の残るスラスター、さらに太陽光圧を使って姿勢制御を可能としたことで2014年より「K2」と銘打って新たなミッションを開始しました。2015年にはケプラーが発見した太陽系外惑星が累計1000個に達しています。
論文は:arXiv.org、Shock Breakout and Early Light Curves of Type II-P Supernovae Observed with Kepler(P. M. Garnavich, B. E. Tucker, A. Rest, E. J. Shaya, R. P. Olling, D. Kasen, A. Villar)
超新星残骸のひとつ「ティコ」