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 在沖米兵による準強姦(ごうかん)容疑事件を受け、沖縄県内の市民団体などは21日、逮捕された米兵が所属していた同県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で抗議集会を開いた。主催者発表で2500人が参加し、米軍の謝罪や撤退を求める声が上がった。

 主催者の女性代表、高里鈴代さん(75)は「新基地建設だけでなく基地存続に拒否の声をあげよう」とあいさつ。稲嶺進・名護市長は「これまでも婦女暴行、殺人、住居侵入など数えればきりがないほど起こっている。基地がある限りまた必ず起きる」と訴えた。

 集会では、不平等な日米地位協定を日米両政府が放置しているとして、地位協定の見直しや米軍の撤退などを求める抗議文を決議した。参加した同県読谷村の城間真弓さん(37)は「この不条理を少しでも本土に伝えたい」と語った。(吉田拓史)