今回の記事は2つの記事に渡り、大変長い内容ですが、絵を描きたい、もしくはお子さんに絵を好きになってもらいたいと思う方は一読の価値があると思いますので是非お時間があるときにでも読んでもらえると嬉しいです。
僕は「ゼンタングル (Zentangle)」や「ボタニカルドローイング(Botanical drawing」などの描き方を紹介するYouTubeチャンネルを持っているのですが、先日、自分のYouTubeチャンネルに、海外の方から下記のようなコメントをいただきました。
"This is very pretty, do you mind if I show it off in a children's art class? I think they will be really inspired!"
そして、コメントをいただいた僕の動画がこちら。
どうやら僕のこのYouTube動画を、アートを学ぶ学生さんたちに教材として使ってくれる模様。すぐに承諾し、その代り子供たちの反応を教えてね!と伝えました。
メールをくれた女性も、
と、土曜の朝にアートクラスがあるからその後に結果伝えるよ!と了承して下さり、実際に自分が描いているお絵かき動画が、海外の子供たちにはどのように受け止められるのか、返事を待つことになりました。
メールをくれた女性も、
"the class will be on saturday morning, and that I could come and say how it works!
Also I do encourage teaching art to kids, it can be helpful to build up cognitive thought."
Also I do encourage teaching art to kids, it can be helpful to build up cognitive thought."
と、土曜の朝にアートクラスがあるからその後に結果伝えるよ!と了承して下さり、実際に自分が描いているお絵かき動画が、海外の子供たちにはどのように受け止められるのか、返事を待つことになりました。
アートカレッジの講師へ色々と質問をしてみた
メールにあった土曜日を過ぎ、女性から動画を使用したという連絡を貰ったので、気になったことを幾つか質問してみました。
- 学校はどこにあるのか
- どのような子供達にアートを教えているのか
- アートを教える時に大切にしていることは何か
- 題材として僕の絵(ドローイング/ゼンタングル/マンダラ)を取り上げたのはなぜか
などなど。
一度にたくさんの質問をしたために、次の返信が来るまで2週間ほどかかりましたが、快く全ての質問について回答してくださいました。
講師の方からの返信が来た!僕の絵は自閉症の高校生への教材として使用されていた!
今回の僕のドローイング動画は、”自閉症を持つ高校生のアートクラス”で使用していただいたのことでした。
先日の返信メールの2行目に、"Also I do encourage teaching art to kids, it can be helpful to build up cognitive thought.(アートは認知的思考を構築するのに役立つので、子供たちにアートを教えることをお勧めします)"と言っていたのが気になったのですが、この講師の女性が教えている学生さんは学習に障害を持つ子に対するアートクラスだったんですね。
先日の返信メールの2行目に、"Also I do encourage teaching art to kids, it can be helpful to build up cognitive thought.(アートは認知的思考を構築するのに役立つので、子供たちにアートを教えることをお勧めします)"と言っていたのが気になったのですが、この講師の女性が教えている学生さんは学習に障害を持つ子に対するアートクラスだったんですね。
下記リンクは、メールをくださった女性が担当しているクラスとのこと
このワークショップはアメリカのフィラデルフィアにある
"Moore College of art and Design"という学校で行われたそうで、生徒は14歳から20歳くらいだそうです。
今回の僕のYouTube動画を使っての授業は、「シンプルな形を用いてどのようにシンメトリカル(左右対称)のデザインを作るか」といった内容だったそうで、 僕の数ある動画の中から曼荼羅(マンダラ)を題材にしたのは、アメリカではマンダラはメディテーションの意味合いがあり、とても人気があるからとのこと。
また、彼らのような学習に障害がある子供たちが、フリーハンドのドローイングアートが出来上がっていく過程を見て、そこから何をどのように学んでいくのかを見るという事にとても興味があったそうです。
授業では様々なタイプの手法のアートを教えていて、それらを通して学生たちは自分自身を表現できるようになっていくそうです。しかし、授業の大部分は彼らが新しいことを学んでいる間にも「すでに知っていることを使っていいんだよ」という事を伝え続けることに費やすそうです。そして「表現することを続けるんだよ」と言って励まし続けることが大事だそうです。
アートは子供の認知的思考の構築に役立つ!?
現在の日本のアートスクールなどの試みは良く知りませんが、今回メッセージをくれた女性の教える学校では様々な試みをしているようでした。
そして、YouTubeにアップロードされている僕の様な海外のアーティスト(プロアマ問わず)に講師自ら声をかけ、授業の題材にしている柔軟性も興味深い点でした。
自閉症児のアートクラスでの利用いうことで、アートを教えるという事の効果について前述しましたが「アートは認知的な思考を構築するのに役立つ」との考えだそうです。
特に学習に障害のある子どもにとって「創造することで自分を表現」するという方法が手に入れられるという事と、「技術の向上における自己肯定感と自信が備わる」というメリットがあるそうです。
ただ、その為には実際にどのように作品が出来上がっていくかの過程を見せることが大切で、その上でさらに「ちゃんと継続する必要がある」ことを教える必要がある、とのことでした。
今回の記事はここまで。
次回は「アメリカのアートカレッジ講師に聞いた!子供に絵を教えるときに大切な事 ~そこに魔法はないよ編~」です!