停止求め被爆者ら提訴…広島地裁
広島の被爆者16人と長崎の被爆者2人を含む67人が11日、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働差し止めを求める訴訟を広島地裁に起こした。原告のうち3人は、再稼働が近い同原発3号機の差し止めを求める仮処分も申請した。
訴状などによると、東京電力福島第1原発事故での被害を踏まえ、伊方原発で事故が起これば約100キロ離れた広島市内にも放射性物質が拡散し甚大な被害が出ると主張。通常稼働でも市民が健康への不安にさらされるなどとしている。4歳の時に広島市で被爆した原告団長の堀江壮さん(75)は「次世代に『負の遺産』を残すわけにはいかない」と強調した。【山田尚弘】