和解受け、月内に辺野古再協議

政府と沖縄県

2016/3/10 18:25

 政府と沖縄県は10日、米軍普天間飛行場(同宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐる訴訟の和解に基づく協議を3月中に始めると決めた。既存の「政府・沖縄県協議会」の枠組みを活用する。菅義偉官房長官と安慶田光男副知事が官邸で会談し、合意した。

 辺野古移設問題で昨年夏の集中協議以来の話し合いとなる。「辺野古が唯一の解決策」とする政府側と反対を貫く沖縄県側の隔たりは大きく、一致点を得るのは難しそうだ。

 これに先立ち、中谷元・防衛相は参院外交防衛委員会で「協議では、政府の負担軽減の取り組みをあらためて丁寧に説明し、理解が得られるように粘り強く取り組む」と強調した。