東京大空襲71年、不戦誓う
遺族らが法要 風化防止に課題
2016/3/10 11:18
東京都慰霊堂で開かれた東京大空襲の犠牲者らを追悼する法要=10日午前、東京都墨田区(代表撮影) 約10万人が亡くなったとされる太平洋戦争末期の東京大空襲から71年となった10日、犠牲者らの遺骨が安置されている東京都慰霊堂(墨田区)で法要が営まれ、参列者が不戦の誓いを新たにした。
被災者や遺族らの高齢化が進んでおり、どのように風化を防いでいくかが課題となっている。空襲は全国の都市で相次ぎ、被害者に対する救済を求める声もあるが、支援法制定に向けた見通しは立っていない。
法要には約600人が出席。東京都の舛添要一知事は「戦争の悲惨さを風化させることなく、命の尊さと平和の大切さを次の世代に語り継いでいく」と追悼の辞を述べた。