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「空母型」フェリー、国産第1号が4月に就航 建造費は1億2600万円
操舵室や客室を片舷に寄せることで、車両を積載する甲板を露天にした「空母型」の小型フェリーを、広島県尾道市因島三庄町の「石田造船」が建造し22日、同社で進水式が行われた。左右非対称となる同様の構造を持った旅客船の建造は国内初という。市営渡船の細島-因島・西浜航路に4月上旬から就航する。
細島-西浜間の約2・7キロを片道15分で結ぶ同航路は昭和33年の開設。就航する通船は初代が「こまたき丸」、2代目以降は代々「こまたき」と名づけられた。3代目からフェリーになり、今の4代目は平日と土曜に1日9往復、日曜・祝日に5往復運航している。新船は、プロポーザル方式で同社の設計が採用された。
完成した5代目は総トン数19トン、全長28・2メートル、最大幅7・58メートル、航海速力約7ノットで、建造費1億2600万円。前後どちらに向かっても航行できる両頭船で、車両などが乗降するランプドアは船首と船尾の両方に設けられている。船長と甲板員各1人の乗組員2人で運航され、乗客定員42人、車両は普通車なら6台、4トントラックなら2台を積載できる。
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