16日、フランスのフランソワ・オランド大統領が「2016パリ図書展」韓国館で芳名録に署名している。(写真=大韓出版文化協会協会) |
20日まで4日間開かれるパリ図書展には世界55カ国の1200社余りの出版社および関連団体が参加する。出版業界関係者中心のフランクフルト図書展・ロンドン図書展などとは違い一般読者の参加が自由な「企業・消費者間取り引き(B2C)」形態で行われ、昨年の訪問者数は25万人余りに達した。
韓国は韓仏修交130年を記念して今回初めてパリ図書展の主賓国を担った。大韓出版文化協会・韓国出版人会議・韓国出版文化産業振興院・韓国文学翻訳院・韓国コンテンツ振興院の5つの機関・団体が「新しい地平」というスローガンの下、韓国の作家と出版物・ウェブトゥーン(ウェブ上で公開されるデジタルコミック)などを広報する。506平方メートルの広さの主賓国館の中にはフランスの大型書店ジベール・ジョセフ書店が運営する「書店空間」も設けられた。フランス語に翻訳された韓国作品60種余りと韓国語の図書500種余りを販売する。
ジベール・ジョセフ書店のリサール・ディブア販売総括マネジャーは「フランスで韓国への関心が高まっている。映画、ドラマなどの人気に勢いを得て韓国の本の販売もますます増えるものと期待する」と話した。
韓国の有名作家も参加した。ファン・ソギョン、イ・スンウ、ハン・ガン、マ・ジョンギ、ムン・ジョンヒ、ウン・ヒギョンなど15人の小説家・詩人や絵本作家のユン・ソンナム、イ・スジ、ハン・ソンオク、漫画・ウェブトゥーン作家のアンコ、オ・ヨンジン、ポオン、ホン・ヨンシクなど30人の作家がサイン会・朗唱会などを行う。イラストレーターのポオン(本名パク・ダミ)に会うために韓国館を訪ねてきたフランスの読者セルジュ・エルボルドさん(80歳・医師)は「インターネットを通じてポオンの作品に初めて触れて以来ファンになった。純粋で色が美しい」と話した。開幕行事に参加した作家のキム・ジュンヒョク氏は「韓国作品がより早く翻訳されてもっと多くの作家が海外に知られたら良いと思う」と話した。一方、作家のファン・ソギョン氏は「フランスからは大統領が来たが韓国からは長官・大使も来ず残念」と遺憾を伝えた。