韓日両国の次世代の明るい未来に役立つ教科書を作るには、どうすべきなのだろうか? まず、両国の学者が長期的な視点から教科書の記述を含め歴史認識問題を議論できる安定した場を整える必要がある。韓日両国は2001年から2回にわたり韓日歴史共同研究委員会を開催、両国の学説や解釈の共通点・相違点について研究・議論してきた。ドイツとフランス、ドイツとポーランドの事例を見ても、歴史共同研究は長い時間がかかる作業だ。これまでの経験を基に、第3期韓日歴史共同研究委員会を速やかに発足させることを提案したい。
両国の教師と青少年が直接交流することで相手に対する否定的なイメージを解消し、お互いをより深く理解できる機会を持つことも重要だ。03年1月、独ベルリンで開催されたエリゼ条約40周年記念ドイツ・フランス青少年議会で共同教科書の必要性が提起されたことが、両国の共同歴史教科書発行につながったという事実は、青少年交流の意義を示している。教科書問題は次世代の人々に取って自分たちの問題なので、青少年がこの問題に関心を持つようにするべきだ。青少年は国家の未来であり、教科書は韓日関係の未来だからだ。