健康診断で「血糖値」と「尿酸値」の数字に一喜一憂する男性は少なくない。これが多くの男性にとって悩みの種になっているのは、それぞれが「糖尿病」「痛風」というつらい病気に冒されるリスクを孕んでいるからだ。
ではこうした数値を改善するためには、どんな対応を取れば良いのか。
◆薬は飲んだほうがいい?
数値が高くなったからといって、簡単に薬に頼るべきではないと芝浦スリーワンクリニックの板倉弘重名誉院長は指摘する。
「検査で『要治療』とされても、その後に食生活を見直したら数値が正常になるケースは少なくない。薬ばかりに頼るのではなく、まずは食事療法を中心とした生活習慣の改善を考えたい」
別の目的で飲んでいる薬が思わぬ悪影響を及ぼすこともある。
「高血圧の人が血圧を下げるために利尿薬を飲むケースがありますが、利尿薬は尿酸の排泄を低下させ、尿酸値を上げる作用があるので要注意です」(秋葉原駅クリニック・大和田潔院長)
◆カロリー制限はすべき?
血糖値は糖質、尿酸値はプリン体を制限しないといけないので「カロリー制限」で体重を減らそうとしても効果的ではない。秋津医院の秋津壽男院長が過剰なダイエットに警鐘を鳴らす。
「医師から“痩せろ”と繰り返し命じられて必死でサウナに入っていたら、痛風発作を起こしたという患者がいました。脱水状態になると尿酸の血中濃度が上がるので、むしろ痛風になりやすくなるのです」
◆最新の改善法は?
では具体的に効果が期待される食品は何なのか。まずは高血糖に効果があるとされる研究から見ていく。
【緑茶、コーヒー】
昨年5月に発表された国立がん研究センターの調査では、コーヒーや緑茶を1日3~4杯飲む人はほとんど飲まない人より心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患のリスクが低下していた。これらは高血糖によってリスクが上昇する疾患である。そのため、コーヒー、緑茶が血糖値を低下させるのではないかと期待されている。
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