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【2018平昌五輪】
キム・ヨナを生んだ韓国フィギュアに黄信号 開催国出場枠を狙うなりふり構わぬやり方にまたも冷たい視線が…
韓国スケート連盟は3月11日、2018年2月に開催される平昌五輪でフィギュアスケート全種目出場へ道が開かれたと発表した。韓国メディアによると、スケート連盟が国際オリンピック委員会(IOC)に対し秘密裏に平昌五輪の自動出場枠を要請していたという。冬季五輪の開催国枠は平昌五輪から撤廃され、実力で出場権を獲得しなければならなくなった。ところが、韓国フィギュア界はキム・ヨナの引退以降、低迷。男・女子フィギュアで目立った成績はなく、競技歴の浅いペア、アイスダンスとともに自国選手の出場しない興ざめした種目になる危険性をはらんでいる。五輪成功のためになりふり構っていられないとばかりに豪腕を振るった格好だ。とはいえ、最低技術点をクリアする条件付きだけに思惑通りにいくかは不透明だ。いまだにキム・ヨナ待望論の出る状況で、低レベルの選手が出て、逆に興ざめしないか懸念する声がある。
3月1日付のSBSによると、韓国スケート連盟は2~3月に開催されたIOC執行委員会で「開催国・韓国に出場権4枚をくれと要求した」という。この関係者は「男・女子のシングルは自力で出場権を確保できるが、ペアとアイスダンスが弱いので」と背景を説明した。聯合ニュースによると、IOCと国際スケート連盟(ISU)は3月10日、最低技術点をクリアする条件付きで「開催国に別途の出場権を与えることにした」という。