Updated: Tokyo  2016/03/23 06:11  |  New York  2016/03/22 17:11  |  London  2016/03/22 21:11
 

人民銀、ブラックマンデーの対応を米に問い合わせ-昨年の株価急落時

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    (ブルームバーグ):中国本土株が昨年7月に急落した際、1987年に発生した「ブラックマンデー」への米金融当局の対応に関する情報を得るため、中国人民銀行(中央銀行)のニューヨーク駐在首席代表が、米連邦準備制度理事会(FRB)に問い合わせを行っていた。米情報公開法に基づきFRBが新たに開示した電子メールで明らかになった。

人民銀の宋湘燕・米州首席代表は昨年7月27日、FRBのスティーブン・カミン国際金融局長に電子メールを送り、米国株の急落にどのように対応したかについて尋ねた。電子メールのやりとりは、ロイター通信が21日先に伝えていた。

カミン国際金融局長はすぐに回答したいと返信し、その日のうちにブラックマンデーへの対応の概要を人民銀に送付した。当時のグリーンスパンFRB議長による議会向けのステートメントや会合の記録など、公に入手可能なFRBの文書7件を電子メールに添付したという。

ブルッキングズ研究所のデービッド・ダラー上級研究員は「市場の動揺について米国から教訓を得ようと人民銀がFRBに問い合わせを行ったことは、非常に前向きだ。87年の株価急落は米国がその後リセッション(景気後退)を回避したという意味で特に興味深い」と語った。

原題:PBOC Sought Information From Fed as Chinese Stock Market Plunged(抜粋)

記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先:北京 Jeff Kearns jkearns3@bloomberg.net;北京 Kevin Hamlin khamlin@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christopher Anstey canstey@bloomberg.net Heng Xie, Xiaoqing Pi

更新日時: 2016/03/22 12:38 JST

 
 
 
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