民主党の大島九州男参院議員(比例代表)が代表を務める政治団体「一票一心の会」と「大島九州男後援会」が、2012~14年の政治資金収支報告書に記載された支出計約109万円を削除していたことが22日、分かった。
削除分は飲食店などで使われ、大島氏は取材に「長男の支出が交ざってしまった」と説明、不適切な支出だったとして訂正したとしている。
政治資金収支報告書によると、13~14年に「一票一心の会」が支出した会合費のうち、13年の20件(計約49万円分)、14年分の11件(計約26万円分)、1万円以下の少額の支出(計約23万円分)を合わせた計約98万円分を削除。また「大島九州男後援会」も、12~14年の3年間に支出した計約11万円分を取り消した。
支出先が明らかにされる1万円を超える分については、主に東京都内の有名ホテル、焼き鳥店、すし店などで使われており、1回で5万円程度を支払っていたケースもあった。関係者によると、長男は消防職員で秘書などではないという。大島氏側が今年1~2月、総務省と福岡県選挙管理委員会に対し収支報告書を訂正した。
大島氏は福岡県直方市議を3期務めた後、07年の参院選で初当選し、現在2期目。(共同)