韓国経済が「日本化」におびえている
韓国経済が苦境に直面している。朴槿恵政権発足後のGDP平均成長率は遂に“赤点”レベルに落ち込んでしまった。韓国国内ではかつて日本が経験した「失われた20年」に陥るのではないかと警戒していると言う。経済不振の真の要因と処方箋を経済学者の田中秀臣が示す。
「リフレ派」エコノミストが読み解く
「経済」という日本語は明治時代に「エコノミー」を翻訳してできた言葉だそうです。「経世済民(世を治め民を救済すること)」、つまり国民全体の所得を増やし、豊かな暮らしを実現することが目的です。しかし、日本はバブル崩壊後の「失われた20年」から抜け出すのに時間がかかり、安倍政権が最優先に取り組む「アベノミクス」は世界経済の動揺で不透明さを増しています。
今回、総合オピニオンサイト「iRONNA」がお届けする新連載「田中秀臣の超経済学」は、リフレ派経済学の代表的な論客、田中秀臣上武大教授が刻々と移り行く経済情勢を読み解きます。失速する中国、利上げにかじを切った米国、消費税10%導入を控える日本経済の行方など、山積する課題に田中氏が鋭くメスを入れていきます。どうぞご期待ください。(iRONNA編集部)
第1回
田中秀臣(たなか・ひでとみ)
上武大学ビジネス情報学部教授。1961年生まれ。経済学者。専門は日本経済思想史、日本経済論。早稲田大学大学院経済研究科博士後期課程単位取得退学。主な著書に『経済論戦の読み方』(講談社現代新書)『デフレ不況 日本銀行の大罪』(朝日新聞出版)など多数。近著に『ご当地アイドルの経済学』(イースト新書)。
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