韓国産参鶏湯輸入解禁、韓中経済関係に雪解けの兆し

 中国がこれまで認めてこなかった韓国産参鶏湯(サムゲタン)の輸入を今年上半期中にも解禁することを決めるなど、全体的に非関税障壁を緩和する動きを見せている。今年初めに終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島配備をめぐって悪化した韓中関係が経済分野では正常化に向かうシグナルとみられる。

 産業通商資源部(省に相当)の周亨煥(チュ・ヒョンファン)長官は18日、北京で国家質量監督検験検疫総局(質検総局)の支樹平局長と会談し、参鶏湯の対中輸出開始などで合意した。また、2年ごとに開いてきた「品質監督検査権益閣僚会議」を毎年開くことでも一致した。

 中国政府は昨年9月、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の訪中当時、韓中首脳会談で韓国産キムチ、米、参鶏湯の対中輸出を認める方針を約束した。その後、中国政府は米とキムチについては検疫基準緩和で輸入を認めたが、参鶏湯については自国の検疫基準変更を理由に解禁を先送りしていた。

 また、周長官は同日、中国の苗ウ工業情報相(ウは土へんに于)とも会談し、中国側は韓国メーカー製のバッテリーを搭載したバスに対する補助金支給再開で前向きな姿勢を示した。中国政府は今年1月、韓国メーカーが中国で生産するニッケルコバルトマンガン(NCM)など三元系の新型バッテリーを搭載した電気バスについて、安全性を問題視し、補助金支給を中断していた。中国側は来月、サムスンSDI、LG化学などが参加する形で、該当するバッテリーと電気バスの安全性評価を終え、その結果によって、補助金支給再開の是非を決定する構えだ。

崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者
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