トンネル事故 ぶつかりながら50m以上走行か

トンネル事故 ぶつかりながら50m以上走行か
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17日、広島県東広島市の山陽自動車道のトンネルで、渋滞中の車の列にトラックが突っ込み2人が死亡、67人がけがをした事故で、警察が現場を確認した結果、トラックは車にぶつかりながら50メートル以上、進んだとみられることが分かりました。警察はトラックがスピードが出たまま突っ込んだ可能性があるとみて、事故の原因を調べています。
17日午前7時半ごろ、広島県東広島市にある山陽自動車道の八本松トンネルの下り線で、渋滞中の車の列にトラックが突っ込み、乗用車など11台が巻き込まれトラックを含む5台が炎上しました。
この事故で追突された車に乗っていた1人が死亡したほか、軽乗用車を運転していた広島県竹原市の会社員、丸岡節枝さん(65)が頭を強く打って死亡しました。また、当時、トンネル内では53台の車が走っていて、避難する際に煙を吸うなどしてトラックの運転手を含め男女67人がけがをしました。
当時、現場付近の区間は、別の事故の影響で制限速度が50キロに規制されていました。
警察によりますと、トラックは数台の車にぶつかって隣の車線に押しやったあと、さらに進んで乗用車に追突した格好で止まりましたが、警察が現場を確認した結果、トラックは車にぶつかりながら50メートル以上にわたって進んだとみられるということです。
警察はトラックがスピードが出たまま車の列に突っ込んだ可能性があるとみて、18日、現場検証を本格的に行うとともに入院しているトラックの運転手の回復を待って事情を聞き、事故の原因や火が燃え広がった状況などを調べることにしています。

2人が死亡した状況

警察によりますと、死亡した広島県竹原市の会社員、丸岡節枝さんは、トラックが最初にぶつかった数台の車のうちの1台を運転していて事故に巻き込まれたとみられています。
乗っていた軽乗用車は大きく壊れ、丸岡さんは頭を強く打っていたということです。
また、トラックは数台の車にぶつかって隣の車線に押しやったあとさらに進み、乗用車に追突した格好で止まりましたが、死亡したもう1人はこの乗用車に乗っていたということです。
乗用車は大きく壊れ、この乗用車とトラックを含む5台の車が炎上しました。