民主党の向山好一(兵庫2区)、自民党の新藤義孝(比例北関東)の両衆院議員が21日、尖閣諸島の周辺海域を船で視察した。国会議員の周辺海域訪問は、1997年に新進党の西村真悟衆院議員(当時)が魚釣島に上陸して以来。
両議員は日本の領有権を主張する東京の政治団体の活動に参加。視察後は沖縄県石垣市で記者会見し、漁船で魚釣島の沖合10〜20メートルまで近づいたと説明した。
向山氏は視察の理由として、一昨年9月の中国漁船衝突事件以降、中国が漁業監視船による活動を活発化させていることから「中国の領海侵犯に対し、国会議員がアクションを起こさないといけない」と述べた。上陸しなかった理由について、新藤氏は「日本政府は政府関係者以外に認めておらず、ルールにのっとった」と語った。