山陽道事故 運送会社を安全管理不十分で処分へ

山陽道事故 運送会社を安全管理不十分で処分へ
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広島県の山陽自動車道のトンネルで、車の列にトラックが突っ込み2人が死亡した事故で、逮捕された運転手は、今月までの複数の乗務で過労状態で運転していたことが国土交通省の監査で分かりました。国土交通省は、安全管理が不十分だったため、運転手が過労運転を繰り返していたなどとして、会社を処分する方針です。
今回の事故を受けて、国土交通省は、事故を起こした運転手が勤務する埼玉県川口市の運送会社「ゴーイチマルエキスライン」に22日、2回目の監査を行いました。
その結果、運転手は先月から今月にかけても、九州方面に向かう複数の乗務で、法令で定められた時間よりも運転時間が長いなど、過労状態で運転していたことが分かりました。また、本社の42人の運転手を調べたところ、先月だけで合わせて14人に過労運転が確認されたということです。
2泊以上の宿泊を伴う乗務では、過労運転を防ぐため、休憩の場所や時間を示した運行指示書を作成するよう定められていますが、この会社では作成していなかったということです。また、会社は、逮捕された運転手を含む複数の運転手に、健康診断を受診させていなかったほか、出発前の点呼や到着後のアルコール検査も不適切だったことも分かりました。
国土交通省は、安全管理が不十分だったため、運転手が過労運転を繰り返していたなどとして、会社を処分する方針です。