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韓国の国会議員が反日・愛国パフォーマンスに走るワケ ソウル・黒田勝弘
韓国では国会議員選挙が来月13日に迫り、マスコミ報道は連日、政界ニュースで埋まっている。ところが与野党とも公認候補選びが難航し依然、候補者が確定していない。派閥争いが激しく公認候補がなかなか決まらないのだ。公認者が発表されると今度は脱落者が不満を爆発させ党を揺さぶる。各党とも与野党対決の前に“党内闘争”でひどく苦労している。
韓国の国会議員選挙は4年任期で解散は原則的にはない。このため議員ポストのばらまきで毎回、議員の入れ替えが激しい。いつも40%ほどが新人になり、最長老級が就任する国会議長でさえ現在の鄭義和(チョン・ウィファ)議長は5選で議員歴は20年に過ぎない。
今回も多選議員の首切りが目立ち、与党では金泰煥(キム・テファン)・韓日議連副会長、野党では文喜相(ムン・ヒサン)・韓日議連元会長など大物が公認から外された。日本通で知られる朴振(パク・ジン)・前議員も与党の公認が取れず再起に失敗した。知日派が少ない韓国政界からさらに知日派議員が減りそうだ。