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こんにちは。谷口です。
皆さんはUnityを使ったことがありますか?
「ゲームが好きだから自分でも作ってみたいな」という人や、「ゲーム制作に関する仕事がしたい!」という人は、まずはUnityを使って自分でゲームを作ってみるといいかもしれません。
Unityとは、簡単に言うと、ゲーム制作における3D/2D描画やサウンド再生、衝突判定や物理演算ができる等、ゲームに必要な機能が揃えられた「ゲームを作るための統合開発環境(ゲームエンジン)」です。
一般的にゲームを開発する際は、いろいろとプログラミングの下準備をする必要がありますが、Unityではゲームに使用する3Dモデルや音声、プログラムの部品などが既にアセットストアに用意されていますので、それらをうまく活用すれば個人でも初心者でもすぐにゲームを作成できてしまいます。
Unityは実際に多くのゲーム制作企業でも使われています。例えば、「白猫プロジェクト」や「ドラゴンクエスト8(スマホ版)」といったヒットタイトルでもUnityが使われているんですよ。今後ゲーム開発の仕事がしたいという方は、まずUnityでゲームを作ってみるとよいアピールポイントができると思います。
今回はUnityの学習に役立つコンテンツをご紹介いたします。
■Unityってどんなメリットがあるの?
現在、全世界におけるUnityユーザー数は450万人以上といわれています。
イギリスの調査会社ビジョンモバイルが2014年7月に発表した調査では、47%のゲーム開発会社がUnityを導入しているという結果が出ました。Unityは、シェアのほぼ半数を占めるゲームエンジンということになります。特にUnityが普及しているのはスマホにおけるゲームアプリ業界で、日本でも前述のようなヒット作にUnityが使用されています。
Unityには無料版とPro版がありますが、現在は無料版での機能制限もなく、個人でもかなり高度なゲームを作ることができます。「初心者だけどUnity触ってみたいです~」という方は、無料版でまず問題ないかと思います。
Web上のコンテンツで学習して無料版でゲームを作れば、ほとんどお金をかけずに高度なゲームを作ることが可能ですので、ゲーム制作に興味のある方はぜひ触れてみてください。
◆バージョンについて
Unityはかなりの頻度でバージョンアップをしていますが、「これから学習を始めるよ」という人は、まず最新のUnity5でよいと思います。最近はUnity5に関する記事や学習コンテンツや、4から5に改訂された書籍等も増えていますので、今回はUnity5の学習に対応しているコンテンツを中心にご紹介していきます。
ただUnityには互換性が保たれていない部分も存在し、バージョンが変わると変換や再構築が必要となる場合もありますので、「業務で使うことになったから勉強するぞ」という人は、まず必要なバージョンを確認しておくとよいでしょう。
◆プログラミングについて
Unityでは、フローチャートのように条件とアクションをつないだりして、ある程度プログラミングなしでもゲームの仕組みを作っていくことができます。簡単なパズルゲーム等であれば、完全にプログラミングなしで完成させることもできるでしょう。
ただ、やはり高度なゲームを作り込むとなると、自分もプログラミングしたコードを組みこんでいく必要があります。もちろん実務ではプログラミングが必須と言えるでしょう。
UnityではC#とJavaScriptの2つの言語が使えます。Unityで使われている言語はC#の方が圧倒的に多いため、C#を使って勉強を進めた方がよいかと思いますが、これも「実務で使うことになった」という方は念のため確認をしておきましょう。
■入門以前
◆1.【 #Unity会 】このUnityがすごい2015年版
www.slideshare.net
Unityの何がすごいのか、Unityがどうすごいのか、Unityで何ができるのかがすぐわかるスライドです。「学校や仕事でUnityやれって言われたけど、Unityって何がそんなにええんや?」という人は見てみてください、Unityを使ってみたくなります。
■公式系
◆2.Unity公式のチュートリアル
まずは公式サイトでUnityをダウンロードしましょう。そして「学ぶ」からチュートリアルをやってみましょう。最初は「はじめてのUNITY」で球転がしゲームを作るところからやってみましょう。
初めのうちは、公式のチュートリアルで簡単な仕様のゲームをいろいろ作ってみるのが一番勉強になると思います。
◆3.Unityマニュアル(日本語)
有志の方々によって翻訳されたUnityの日本語ドキュメントです。ありがたい……。
Unityのメインウインドウの基本的な操作方法からゲーム作成における各機能の使い方まで、わからないことがあればまずは公式マニュアルを当たってみましょう。
公式マニュアルを見ながら公式チュートリアルにいくつか取り組んでみることができれば、Unityの基本的な操作方法は身につけられるかと思います。
■Unityについて書かれたブログ
Unityに関する記事が書かれているブログはかなりたくさんあります、ここでご紹介しているのもほんの一部です。
Unity学習におけるチュートリアルを作成しているブログや機能解説、学習の軌跡等いろいろな記事があります。実際にUnityを使われている先輩達のブログはすごく参考になります。
◆4.ひよこのたまご
hiyotama.hatenablog.com
Unity初心者向けのチュートリアルがたっっっっぷりあるひよこのたまごさんです。
「公式サイトは英語でよくわかんないんよう」という方はこちらのチュートリアルをおすすめします。基礎的なやさしいチュートリアルでUnityに入門できます。
◆5.強火で進め
d.hatena.ne.jp
強火で進めさんはUnityユーザーの中でもかなり有名なブログではないでしょうか。初期の頃からずっとUnityを研究されているのでかなり多くのノウハウが詰まっている非常に参考になるブログです。
◆6.UINYAN.COM
最初にご紹介したスライドも作成されたui_nyanさんのブログです。
uinyan.com
こちらの記事は話題になったので知ってる方もいらっしゃるかもしれません。
7日間ゲームを作り続けた結果と気付きが公開されててとても参考になります。「ゲーム作りに興味はあるけど、まず何から勉強したらいいのかわかんね」という人は、この記事を一通り読んで真似して実践してみると7日間でUnityを使ったゲーム制作の基礎が身につくと思います。
後日談もあります。
uinyan.com
前の記事をきっかけにゲーム会社から仕事も来たそうです!すごい!とにかく作って公開してみることは本当に大切!
■本
Unity5は書籍も結構充実しています。また「ゲーム制作を仕事にしたい」という人は、Unity系の書籍に限らず、ゲームプランニング等に関する書籍も広く読んでみることをおすすめします。
◆7.Unity5入門
Unity5入門 最新開発環境による簡単3D&2Dゲーム制作
- 作者: 荒川巧也,浅野祐一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
「Unityもプログラミングも初心者なのでとにかくやさしい本がほしい」「プログラミング知識が前提で進んでいく入門書はハードルが高いわ……」という方にもぴったりです。(逆に言うと、「Unityもプログラミングも基礎的なことはわかってるよ」という方には少し物足りないかもしれません)
◆8.Unity5 3D/2Dゲーム開発実践入門 作りながら覚えるスマートフォンゲーム開発
Unity5 3D/2Dゲーム開発実践入門 作りながら覚えるスマートフォンゲーム開発
- 作者: 吉谷幹人
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2015/07/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
内容はチュートリアルとして実際に4つのゲームを作りながらUnityの使い方を実践的に学べるようになっています。図が多くて説明も丁寧ですし、チュートリアルで作るゲームが結構楽しいのでぜひ挑戦してみていただきたいです!
■コミュニティや勉強会
「Unityについて誰かに聞きたい、相談したい」「調べても出てこないから質問したい」「Unity仲間がほしいなー」などというときはコミュニティで質問したり勉強会に参加してみるとよいでしょう。
もちろん公式サイトにもコミュニティはある!ので覗いてみるとよいでしょう。
ただ当然ながら英語なので……私のように英語にあまり明るくない方々のために日本のサイトもご紹介しておきたいなと思います……。
◆9.スタック・オーバーフロー
プログラマーの質問&回答サイト、スタックオーバーフローです。
◆10.Unityユーザー助け合い所
Facebookの「Unityユーザー助け合い所」です。結構活発に投稿があります。
◆11.dots
dots.はIT勉強会・セミナーなどエンジニアのためのイベント情報検索サービスということで、IT系イベントに絞った情報収集ができます。(リンクのURLは「Unity」で検索した際のものになっています。)入門者向けの勉強会等も定期的に開催されているようです。
◆12.Unity - Unite 2016 Tokyo
4月にUnity 最大の公式カンファレンスイベント「Unite 2016 Tokyo」が開催されます!今まさにUnityに興味があるという方にはちょうどいいタイミングですね!
当日はUnityの初心者向けからプロの開発者向けまで30以上の講演やワークショップが実施されるそうです……いいな~楽しそうだな~……行きたいな~平日だけど……(チラッチラッ
■まとめ
Unityはプログラミング初心者でも気軽に無料でスタートしてみることができますし、何よりゲーム作りって楽しいです。作るのも楽しいし、できたものを人に触って遊んでもらえるのも嬉しいものです。(たとえそれがクソゲーだったとしても……!)
ゲーム作りに少しでも興味のある方はぜひUnityにチャレンジしてみてください!
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