事情を知る関係者は「一時は意識が混濁して弁護士の選任もまともにできなかった。症状は落ち着いたものの、シャブを使っていたときの感覚がよみがえるフラッシュバックに辛い、と支援者に漏らしているという話だ」。そもそもカメラの前に立って話ができる状態ではなく、一部では憔悴しきって、やつれていたとの情報もある。
清原被告が入院した松戸市内の総合病院は、病床数600を超え、心臓疾患の名医がいることで知られる。ただ、薬物依存症の専門診療科はないため、持病の糖尿病を治療した上で別の病院に移り、薬物依存症から脱却するためのプログラムを受ける可能性が高い。
初公判が開かれる5月17日は病院から東京地裁に向かうとみられるが、この公判で何が飛び出すか、番長の証言に怯える球界関係者は少なくない。夕刊フジがつかんだだけでも6人を数える。
1998年から2001年まで、巨人で投手としてプレーした野村貴仁氏(47)。引退後に覚醒剤事件で逮捕され有罪判決を受けたが、野村氏は、夕刊フジの取材に「巨人時代、清原被告に覚醒剤を渡した」と明かしている。
関係者によると、この2人だけが特別な関係だったかというとそうでもなく、球界関係者の1人は「清原容疑者の先輩にあたる球界OBのAは、同じ飲食店を利用するなど仲がよかった。一緒に覚醒剤もやっていたというのは公然の秘密だった」と振り返る。