覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で起訴された元プロ野球選手、清原和博被告(48)が44日ぶりに“シャバ”に出た。17日、勾留先の警視庁本部(東京・霞が関)から保釈され、千葉県内の総合病院へ直行した。注目された生謝罪はなく、関係者によると、薬物中毒者特有のフラッシュバックに悩まされ、人前に立てる状態ではなかったという。この堕ちた番長に心底怯える人物が6人いる。5月17日からの裁判でどんな証言が飛び出すか、戦々恐々というのだ。
上空からはヘリ5機、地上ではバイク17台を含む数十台の車両が捕捉。ワンボックスカーに乗るターゲットがどこに向かうのか、まさに大追跡だった。
清原被告を乗せた車は、400人以上の報道陣が集結する警視庁本部を17日午後6時52分に出発。追尾する車両を1台、2台と振り切りながら首都高速、東京外環自動車道を経て、8時10分ごろ、千葉県松戸市内の総合病院に滑り込んだ。
2009年10月に覚せい剤取締法違反などの罪で有罪判決を受けた女優、酒井法子(45)や、14年9月に同じく同法違反の罪で有罪判決を受けた歌手のASKA(58)は、保釈時にカメラの前に登場して謝罪した。
だが、清原被告は「一から出直し、必ず更生することを決意」「必ず人の役に立つ人間になる」と文書でコメントを発表しただけ。『男道』(幻冬舎)の著者らしくない対応に「逃亡」との声も挙がったが、真相は違うようだ。