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【ソウルから 倭人の眼】
韓国はホントに大丈夫なのか? 北の脅威から目を背け政争に明け暮れ 経済は低迷、国民生活は困窮…
北朝鮮問題のせいか、韓国メディアではこのごろ、「反日の声」が収まっていものの、相変わらず日本を意識し続けている。メディアが最近、日本がらみで注目しているのは、日銀のマイナス金利政策だ。同政策に対する日本メディアや専門家による懐疑的な見方を引用するなどして、ネガティブにとらえる論調が目立つ。行間からは、マイナス金利政策によって日本経済がよからぬ方向に行くことや、アベノミクスが失敗に向かうことへの“期待感”さえうかがえる。
これも、日本との比較に執着する韓国にありがちな現象なのだが、日本の浮沈に一喜一憂し、日本の調子がよくないと妙に安心する。自国が危機に直面しようが、それよりも日本がコケてくれれば気分がいいかのようだ。
言うこと聞かず
深刻の度を強める北朝鮮の脅威に、近寄る経済危機。韓国が直面する現実の課題は、まさに朴大統領が最も懸念を示していることだ。しかし、政界は不毛の政争を繰り返し、既得権益層と持たざる者の格差は開く一方だ。
韓国人は「愛国」という言葉が好きだが、先行き不透明な現在、日本を相手にした時のような驚異的な愛国心は感じられない。竹島や靖国神社などがからむ日本への「非難決議」では見事なほどに満場一致だが、現実の危機からは目をそらす。韓国が強調して止まない愛国心を疑いたくなることさえある。
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