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【ソウルから 倭人の眼】
韓国はホントに大丈夫なのか? 北の脅威から目を背け政争に明け暮れ 経済は低迷、国民生活は困窮…
この民主労総に抗議する十数人の大学生らが、毎月のように建物の前でデモを行っていた。「働かずにストをやっているのなら、僕たちに仕事を分けてください」といった冷静で礼儀をわきまえた抗議デモだった。2年ほど前から続いていた抗議デモは、いつしかなくなってしまった。彼らの就職が決まったのか、抗議を諦めたのかは分からない。
失業率の上昇、特に学生の就職難には朴大統領も強く懸念しており、演説や集会で何度も「韓国の未来を担う若者に職を」と訴えている。昨年秋には、「青年雇用対策に」と2000万ウォンのポケットマネーを出し、以来、毎月の給料から20%を寄付しているという。
しかし、多くの企業の実績は芳しくなく、新入社員採用には消極的だ。新卒社員を採りたくても、上が詰まり過ぎている。韓国の労組は日本に比べて相当に強力で、経営側の多くはその“うるささ”に手を焼いている。解雇はもちろん、「肩をたたく」ことも難しいそうだ。
韓国メディアが「驚き」を込めて報じていたことだが、韓国の現代自動車の平均賃金は日本のトヨタ自動車よりも多いという。現代がトヨタよりも収益が莫大(ばくだい)で、経営も安定しているのかどうかは分からない。ただ、現代自動車の労組の力は半端ではないと聞く。
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