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【ソウルから 倭人の眼】
韓国はホントに大丈夫なのか? 北の脅威から目を背け政争に明け暮れ 経済は低迷、国民生活は困窮…
いい話、全くなし
選挙を前に噴出した党の内紛に、韓国国民はうんざりとし、シラケている。反発のための反発を繰り返す野党に対する目も冷ややかだ。経済が停滞し、庶民の暮らし向きが一向によくならない現実を尻目に、政争や内紛を続けているのだから。
国内の問題で韓国が現在抱える最も深刻な問題は、経済と民生だ。朴大統領自身、これまで何回も訴えている。ほぼ毎週といってもい。演説ではもちろん、各種の会議で口にしている。これまでも何度か書いたことだが、それほど韓国の経済と国民の生活状況は悪い。
韓国統計庁が今月発表した雇用動向によれば、2月の失業率は4・9%(前年同月比で0・3ポイント悪化)。2010年2月以来の高さだった。中でも15~29歳の青年層が深刻で、失業率は12・5%(同1・4ポイント悪化)。失業率が現行基準に変更された1999年以降では最悪の数値だ。
特に昨年10月の7・4%から毎月、失業率は上がり続けている。昨年1年間の青年層失業率は過去最高の9・2%だったが、今年もさらに悪化する可能性が高い。
若年層の不満
青年層の失業率上昇に見られるように、韓国の学生は今、未曾有の就職難に直面している。いい大学を卒業しても仕事がない。産経新聞ソウル支局がある建物には、労働組合のナショナルセンター、全国民主労働組合総連盟(民主労総)の本部がある。大規模かつ過激なデモで知られる急進左派労組だ。
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