「あわじ国(こく)」への独立を宣言し、Webでの国民投票でその是非を問う……そんな架空のストーリーによるPR活動を展開していた南あわじ市が、21日に投票結果を発表した。結果は、独立賛成派が5523票、独立反対派が2379票と、賛成派がダブルスコアで圧勝。ここに、「世界で最も新しい国」あわじ国の樹立が決定した。
南あわじ市は1月11日より、地域経済の活性化のため、PRサイトを立ち上げていた。PRに協力していた同市出身のタレント、上沼恵美子さんの発言が元で、現市長の中田勝久さんは独立を宣言することに。特設サイトにて「島の食材」や「観光名所」といった動画で市の魅力をアピールしつつ、市職員中心の独立反対派と政策を議論していた。
大統領となった中田さんは、投票結果を受けて、ダブルピースサインで喜びを表すとともに、「すばらしい独立国家にするため努力する」と決意表明。官房長官に就任した上沼さんもVTR出演し「民意を受けて、あわじ国の活動をグイグイ進めていきます」と、意欲的なコメントを寄せている。
今後南あわじ市は「あわじ国」の名の下にPR活動を進めるもよう。国内の集客施設や飲食店などを充実させるとともに、新たな観光商品開発に挑戦。いやしの空間を創出し、移住を含め満足してもらえる国づくりを進めるとのこと。
(沓澤真二)
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