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野党が離合集散する中、かつて存在していた政党が立ち上げたウェブサイトの「跡地」が、思わぬ状態になっている。
一般的に、インターネット上の住所にあたる「ドメイン」の有効期限が切れ、それを元々の所有者とは関係ない人が取得する形で事実上「乗っ取られる」ことはしばしばだ。今回のケースもそれにあたるようだ。「乗っ取られた」サイトは、アダルトサイトの広告が貼られたりすることが多いが、今回のケースでは、政党が結成されてから他の党に合流したりして消滅するまでの経緯をまとめた独自のコラムが主なコンテンツだ。それなりに分量もあり、誰が何のために設けたのか、よく分からない「正体不明」のサイトだ、と一部で注目を集めている。
「跡地」に正体不明のサイトができていたのは、「日本未来の党」と「みどりの風」のウェブサイト。「日本未来の党」は、小沢一郎氏らが立ち上げた「国民の生活が第一」が前身で、滋賀県知事だった嘉田由紀子氏を代表に据えて12年11月に結成されたが、12年12月の衆院総選挙で惨敗。小沢系議員と非・小沢系との対立が深まり、12月末には小沢派の「生活の党」と非小沢派の「日本未来の党」に分党したが、「日本未来の党」は国会議員の人数が足らずに法律上の政党の要件を満たさなくなった。
日本未来の党が持っていたドメイン「nippon-mirai.jp」は、14年4月には「日本未来の党」の本来のサイトが見られる状態だった。その後有効期限が切れたのか、14年6月に別の何者かが取得。14年7月には「滋賀県知事が代表になった日本未来の党」を名乗るサイトが登場した。このサイトでは、「日本未来の党」が空中分解するまでの経緯を説明しながら、
「小沢一郎氏は次々と党を乗っ取っては解党していっているので、いったい政党助成金はどこに行ってしまったのか?!という疑念が浮かびます」
などと小沢氏を批判。政務活動費をだまし取ったとして詐欺罪などに問われている元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の「号泣会見」についても、
「あんなの恥さらしとしか思えない醜態を出してしまったので、あの記者会見をした議員は自分の非を認めるといった最低限のことすら分かっていない人なんだろうな。としか思えません」
と酷評している。どういう訳か、元長野県知事の田中康夫氏に関するコラムもある。
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お知らせ
「跡地」になっていたサイトを覗いて、コンピュータウィルスに感染するケースもありえます。Webブラウザの「お気に入り」に登録してあるURLについても、アクセスしないまま長い間ほったらかしにしてあるものは、削除するのがよいです。