■シルバーの種類
シルバーの一般的な種類としては、「SV1000」、「SV950」、「SV925」、「SV900」などがあげられます。
純度によって種類が分けられていて、1000分率で表されています。「SV925」であれば、銀の含有率が92.5%、残りの7.5%はその他の金属(銅・ニッケル・コバルト・亜鉛など)を混ぜて作ったシルバーという意味になります。
※「SV950」であれば銀の割合が95%で、その他の金属の割合が5%、となる。
銀に混ぜあわせる金属には特に制限がなく、どんな金属が含まれているかわからないケースがほとんどです。
一般的に販売されているシルバーアクセサリーの多くは「SV925」で作られており、「SV925」は「スターリングシルバー」とも呼ばれます。これに対して「SV1000」は「ピュアシルバー」または「純銀」と呼ばれます。
■SV1000とSV925の違い
「SV1000」とは、純度が99.8%の銀を意味します。「SV1000」が「純銀」と呼ばれるのは、限りなく100%に近い純度をもつからです。
「SV1000」はとても柔らかく、機械を使用した加工や装飾が困難でした。
一般的な技術で加工や装飾をほどこすためには素材の「銀自体の硬度」を高めなくてはならない、その為、銀以外の金属を溶かし合わせて硬度を高めることになりました。
こうして生まれたのが「SV925」なのです。
「SV925」と「SV1000」の違いを確認するため、それぞれの金属を溶解してみました。下の写真は溶かした「SV925(左)」と「SV1000(右)」の画像です。
色の違いは歴然ですね。
画像(左)の「SV925」は黒い金属や茶色の金属が目立ちます。黒いのは鉄、茶色は銅です。この他にもアレルギー性が高い亜鉛やニッケル、パラジウムなど、様々な金属が混ぜ合わせられています。
これに対して、画像(右)の「SV1000」は白銀に輝いています。これが「純銀」であり、銀本来の色なのです。
アクセサリーとしての加工が難しいと言われる「SV1000」、これに挑んだのがシルバーアクセサリーの匠「大石 直」氏です。彼はシルバーアクセサリーの本場であるタイに乗り込んで工場を立ち上げました。
製作に使用する製造機器の設計にも携わっており、純銀の特徴や難点を理解しつつ、自らがデザインを手掛けることもあるそうです。
現在もなお、タイの工場で日々ピュアシルバーアクセサリーの製作に情熱を燃やしています。
■SV925が使われる理由
必要最低限の硬さと加工性をもち、なおかつシルバーアクセサリーとしての輝きが保たれている純度、それが純度92.5%の「SV925」であるためです。
「銀」はもともととても柔らかい金属の一つ。上記 ■SV1000とSV925の違い のとおり、純銀である「SV1000」(ピュアシルバー)は、鋳造・成形、製造機での加工が本当に難しいのです。デザインによっては製品にした際に傷つきやすい・ゆがみやすい(変形しやすい)といった傾向もあり、商品として量産するに至らない場合が多いのです。
柔らかすぎず固すぎない、それでいて加工がしやすいことから、市場で販売されているシルバーアクセサリーには「SV925」(スターリングシルバー)が広く使われています。
■アクセサリーの刻印「SV」の意味
シルバーアクセサリーに「925」や「950」などという刻印や記載を見かけたことはないでしょうか。これは素材となるシルバーが何であるかを示したものです。
「925」や「STERLING」(スターリング)と刻印されている場合、そのシルバーアクセサリーには純度92.5%の「SV925」(シルバー925)が使われていることを意味しています。ハンドメイドの製品や彫刻の製品には「SV950」が使われることもあります。
特に明記がない商品は「SV925」の場合が多いですが、個人製作の製品には純度の高い銀が使用されることもあります。
中には「SV」や「SILVER」とだけ刻印されている製品もあります。
これは「銀を素材としている」ことを表記するのみで「何のシルバーを素材としているのか」はわかりませんので、純度を気にされている方は注意が必要ですね。
今ではコーティングを施している店舗様も多くありますので、純度が気になる方、金属アレルギーを心配される方はご購入時に一言、「この商品の素材はSV925でしょうか?」と確認することをお勧めします。
店舗によっては「SV925」を「純銀」と呼んでいることもあります。「純銀」と言われたから大丈夫!と安心せず、SV(シルバー)の種別は何なのか(=銀の純度は何%か)をしっかり確認するようにしましょう。