いきなりだが、「おいしいものしか食べたくない」というスタンスでは、ご機嫌に生きていくことができないのではないかと思う。
ときに世のグルメたちに対して「鬱陶しいな」と思うのは、いつも店に対して怒っているみたいな感じのするところで、出てきた刺身のマグロや鯛はどこ産であるとかを問いただしたり、抜栓されたワインを顔をしかめ気味にテイスティングして、「よかろう」と頷く高飛車な態度だ。
服や靴のブランド談義は内輪でいくらやってもらってもいいが、結局のところ「ダサい人間はアルマーニを着てもエルメスを持っても何をしてもダサい」というところに最後は収斂する。
センスも着こなしも良い人は、あんまりブランドすなわち記号を重視しない傾向にある。
食べたり飲んだりすることについても同じで、食や街に通じている人というのは、店や食べ物にハズレがないから付き合っていて楽しい。
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