読まれるブログとウケるプレゼンが欲しい
プレゼンとブログの共通点とお互いに発展できる関係にあることを発見したのでシェアします。多分圧倒的に競技人口の多いブログを書いている人たちの「読まれる」度の急上昇のお役に立つアイデアですし、逆にプレゼンにチャレンジしたい人にとっても最適なトレーニング方法に気づいていてもらえると自信を持っています。
簡単に種明かしすると、プレゼンもブログも「起承転結」なんて時代遅れ。多くの場合は話のクライマックスの前にお客さんは飽きている。「なんで最後まで聞くと思ってるの?あんた何様?」ってことです。
構成が大事ですよね。って話です。
プレゼンをやりたい人はブログを書いて欲しいし、ブログを書いている人はプレゼンを研究して欲しいと思っています。
才能ないならマネから始めよう
プレゼン構成で起承転結なんてもう古い
小学校からの義務教育課程を引きずっている人は、文章と言えば起承転結の4部構成だと思っています。何も考えずに、文章構成を考えた場合「起承転結」が頭に浮かんではきませんか?
ストーリーを短時間で見せる映画などは「起承転結」ですね。ちなみに映画にはいろいろなストーリーがあるように見えますが、その型というのはかなり決まっています。もともといろいろな形態があったのでしょうが、長い歴史の中で自然淘汰され型にはまってしまったのだと推測できます。
話の本筋とはズレるので、興味のある人は「ジョーゼフ キャンベル」でググってみてください。
しかし、映画の起承転結は、わざわざお金を払って映画館に来てるお客さんに対するものですから、最初から最後まで高い関心を持って見てくれること前提です。
しかし、プレゼンはそうではありません。
面白そうだと思わなければ、聞いているようで聞いてない。そして、あなたの言葉は届かない。あなたが何かを伝える前に、意識がここからいなくなっています。あなたに対して無関心。「あれ?まだいたの」って感じです。愛情の真逆が無関心ですから、あなたは尊厳のある人間として、最低の扱いを受けてしまいます。
これはブログにとても似ています。
面白くなければ、即離脱です。そして、あなたは価値のない(使えない)やつとのレッテルを貼られてしまいます。
しかし、プレゼンはもっとシビア。あとから見てくれるということもないからです。音楽ライブと同じように、時間芸術の領域だからです。
プレゼン構成 これ一択でO.K.
何事においても “結論 1st.” の概念は常識となっています。
情報の溢れるこの忙しい社会で、「要点を先に言え」は必然の流れですね。私たちもいわゆるホウレンソウであれば結論から伝えているのですが、なぜかプレゼンとなると構えてしまい芝居がかったことをしたくなるものです。
プレゼンにおいても、まずは結論を伝えます。
これによって聞く側は「聞く or 無視」を選択する権利が与えられます。もちろん、私たちはここで「聞く」を選択するようなツカミをプレゼンの先頭に持ってくる必要に迫られるというわけです。
いろいろな変化球はありますが、プレゼンの型も自然淘汰の末にたった1つに集約されました。それは、SDS法と呼ばれる非常にシンプルな構成です。
Summary(要点) → Detail(詳細) → Summary(再び要点)
SDS。覚えるのはたったの3文字です。これなら、あなたにも覚えられるでしょう?
最初のSummary(要点)で、相手の聞く気を勝ち取らなければなりません。
これは、完全にブログと同じですよね。
プレゼン構成も守破離でお願いします
ブログの女王なんて呼ばれるような人は、そもそも著名人だったりします。
そうすると、もともと読む人は読む姿勢なのですから構成なんてぶっ壊して好きなように書けば良いのですが、私たちはそうはいきません。だから、有名ブロガーがなぜ人気があるのかの研究対象にしても空振りする可能性はかなり高いです。これが、いくら一流をマネしても一流にはなれない理由です。
ブログとは蓄積資産なので、有名ブロガーである時点で、すでにファンが付いていて私たちとは環境が違います。
プレゼンもお客さんが前のめりの聞く前提なら構成はなくて良いのは同じです。
ですが、プレゼンはお手本となる題材が著名人ではない場合がほとんどです。TEDを見ていても「お前誰だよ」って感じの人たちが一瞬で会場の空気を持っていってしまいます。(その筋の専門分野では著名なのかもしれないが)
これが、プレゼンが時間芸術であることのシビアさです。「誰が言うか」よりも「何を言うか」が評価のすべてです。このように考えると、ブログの勉強がしたければプレゼンを学ぶと良いのです。ブログがブログのマネをしても劣化コピーしか生まれないので、外部から新しい空気を取り込む必要があるのです。
日本の武道や茶道などには「守破離」という概念があります。
まずは古来からの「型」を大事にしろという教えです。あなた自身の翼で大空を自由に飛び回るのはまだ早い。まずは、SDSの3部構成をやり尽くして、固定ファンを得た手応えがあったらフリースタイルに挑戦してみてください。
と同時に、プレゼンをやりたいというちょっとレベルの高い人は、練習の場としてブログという形で反応を測ってみれば良いのです。ブログはプレゼンよりも参入障壁は低いし、下手でも誰も見ないだけでノーダメージです。
プレゼンとブログは仲良くやれる
プレゼン大会を主催し、日々プレゼンについて考えている私が、ブログを始めてブログの世界の人たちと交流していく中で、ブログとプレゼンがとても似ていることに気がつきました。
私は職業病で、「この人はプレゼンができるだろうか」という視点で相手を見てしまいます。輝く才能を見つけたらすぐにスカウトする心の準備ができているからですが。
ブログで自分の主張を書いているならば、きっとプレゼンもできるだろうと思ったのが気づきのきっかけでした。
ブログは上から読んでいってつまらなければ離脱という厳しい評価にさらされながら存在しています。プレゼンは時間の経過とともにつまらなければ聞き手は関心を失っていきます。どちらも厳しい現実と向き合いながら、人を動かすという課題に立ち向かっているわけです。
ブログはPVなど数字でいろいろ評価を分析できますし、プレゼンは生のその現場で相手からのフィードバックを得ることができます。この2者は競技人口がかぶっていないように思われますが、互いに交流できればその他大勢に対してかなりのアドバンテージが得られると確信しています。
ブログ書いている人はプレゼンやりましょうよ。プレゼンやる人(すべての人間)はブログやりましょうよ。
私の主催しているプレゼン大会は、「競技プレゼン」という概念を創造しました。プレゼンの厳しさにフォーカスしたレベルの高さを追求したものなので、トレーニングを大事にする人は必ずチェックすべきです。