言葉さえなければ人を傷つけることもなかったんじゃないか?と思うときがある
つい口から出てしまった言葉は、本心とは裏腹に、言葉だけが切り取られ捏造され、伝えたかったこととはまったく違う意味で受け取られる。
ときには恥ずかしさを捨てて「ありがとう。」と言った言葉さえ、
「感謝される覚えはない」と言われ傷つくこともある。
「子ども産めない女性は寄付を」と言った校長の本心は、
「子どもを産めない人は金を出せ」ではないし、
「日本死ね!」と書いた人は日本人全員が死ねと思ってるんではなく
「困っている人を助けることができない政府は生れ変わるべきだ」と思っているんだろうし。
言葉というものがなければ、何もしゃべらなくていいし、発信しなくていいかもしれない。
テクノロジーが発達して、脳と直結した回路を頭の中に埋め込んでBluetoothのようなもので、脳と脳、思考と思考がダイレクトにつながることができれば、こういったすれ違いもなくなるのかもしれない。
そのときの会話はこうだ。
あ。
うん。
あ、そう。
これで伝わってしまう。
設定さえ切り替えれば繋がりたい人を選ぶことができる。
思考を交換したいなと思えばこういう。
あ。(思考を発信)
うん。(思考を受信)
あ、そう。(相互理解)
コンセンサスを取る必要性
コンセンサスが取れていないとこういうことが起きます。
例えばこんなことがありました。
友人からご飯の誘いがありましたが、あいにく仕事が入る可能性があり、「行けるかわからない」と返事をしました。
予定の直前になり、友人から再度連絡がありました。
やはり仕事で行けない旨を伝えると、友人は行けるものだと思っていたらしく、友人は不機嫌になってしまいました。
私は「行けるかわからない(ほぼ無理)」と伝えていたのに対し、
友人は「ほぼ行けるだろう」と思っていたのですね。
付き合いの悪いやつだと思われるかもしれないけど、私が「行けない」とはっきり伝えておけばよかったのかもしれません。
コンセンサス = consensusとは 複数の人の合意を得ること です。
合意を得ようとして失敗してしまう人は、相手の話を聞こうとせずに自分が伝えたいことをさらに強調してしまいます。そしてさらに意見のズレを生じさせます。
これではいつまでたっても合意を得ることはできません。
アサーティ ブ= Assertive(自己主張)
という言葉もコンセンサスと合わせてよく聞く言葉です。
これも自分の意見を一方的に押し通すスキルのことではなく、相手の意見も取り込んだ上で自分の主張を押し出すスキルのことです。
言葉を使わずに意思疎通をすることはむずかしいです。
だからこそ
相手の本心は何か?
相手が本当に言いたいことは何か?
を考える。質問する。
これができる人ほど、びっくりするほど簡単に意思疎通ができますよ。
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