おはよう
大阪は晴れ。
全共闘という得たいの知れない日本人は、いったい何者か?
彼らは、1960-70年に学生となって、大学で暴徒となった。1940-50年生まれだ。この時期、日本を統治していたのはGHQ。占領軍として、日本を翻弄して、軍事力を背景に改革を強制した。 その期間こそが全共闘の子供時代だ。
戦前の教育を受けたなら、テロで監獄にぶちこまれた共産・左翼テロ活動家を除いて、天皇に対して尊敬の念をもち、人徳や規律を大事にしただろう。が、そんな日本的価値観をまったくもたないということは、アメリカの教育にどっぷりつかったことが伺われる。
なぜなら、占領期間(1945-50年)が過ぎて育った子供が大学にいた1970年からは、大学紛争も沈静化したからだ。全共闘とは、GHQの占領下で多感な時期を過ごした子どもちだ。GHQチルドレンといえる。アメリカの右の政策だけでなく、アメリカの共産スパイの政策も体験している。それで、アメリカ人のマネをしたために、日本人よりも強く見えるし、言葉使いも西洋風で、行動力もある。
全共闘の特質
特に、全共闘はアメリカがアカを警戒する1947-49年よりも前、1945-年からの数年、労働組合などを奨励したような時期の感覚には、同調しているように思われる。
全共闘はやたらと海外の書物、しかも安っぽいの(マルクスなど)を読む。得意げにそんな西洋思想の特に陳腐なものを語りたがる。高尚なアリストテレスやヘーゲル、カントなどの西洋哲学の大御所は理解しない。この西洋かぶれは、GHQの影響を受けたことで、西洋に親近感をもったためだろう。
全共闘の西洋思想が貧弱なのは、もしヨーロッパ系の統治だったら、もっと本格的な哲学を読んだだろうが、アメリカの統治のため、そんな深い伝統を無視する傾向が育ったと思われる。
マッカーサーの政策の全般的な傾向、日本の伝統を否定して、民主主義に基づく理念だけを日本人に植え付ける。労働運動は一時的に奨励した。そんな傾向をそのまま受け持つ全共闘は、マッカーサーの申し子なのだ。それで、外人的なパワーの片鱗をもっている。どれも中途半端に。
彼らが赤いからそれが見分けにくいだろう。が、日本人が見たマッカーサーは、赤かったのである。周辺の取り巻きやアメリカ政府にソ連のスパイがたくさんいたために。
全共闘の中に、どうしてその最も影響を受けたGHQ。彼らの原型であり、その核心に到達する者がいなかったのか? つまり、世界の軍事を正しく使おうとするアメリカ。世界の共産主義勢力を壊滅することに力を入れるアメリカ。その正義のスタイルを獲得した子どもたちが、全共闘の中から現れなかったのか? そして、マルクスなど滅びの学問しか理解できないほど愚かに保たれたのか? これは今後の研究課題だ。
全共闘は怖くない。単に、70年前のアメリカ右傾政治家の真似事をしている大人・老人だからだ。古いアメリカ人の政治家スタイルをマネた連中とみればいい。だから、アメリカに留学して本格的に西洋哲学を学ぶと、全共闘などは小さくみえる。これは本当だ。だから、アメリカ人の日本ハンドラーには、全共闘は脅威に見えない。それで、今まで放置され、野放しにされてきた。全共闘とは、アメリカ人を真似ようとしてマネられないで挫折して、共産などアメリカでは軽蔑される思想に落ちた亜流のスタイルなのである。できの悪いほうのマッカーサーチルドレンである。
哲学の話 --
本日の被害
両目の内側が刺された。目が痛む。鼻をふくらませる症状になる時がある。
以上