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ワイルドワンズ加瀬さん、遺作あった!一周忌前に夫人が譜面発見

ワイルドワンズ加瀬さん、遺作あった!一周忌前に夫人が譜面発見

これが加瀬さん最後の作品。加瀬さんのサインとともに「ブルー・ムーン(仮)」のタイトルが書かれていた

これが加瀬さん最後の作品。加瀬さんのサインとともに「ブルー・ムーン(仮)」のタイトルが書かれていた【拡大】

 「想い出の渚」をはじめワイルドワンズのほぼすべての曲を作曲し、親友だった歌手、沢田研二(67)の「TOKIO」「危険なふたり」を手掛けるなど、名作曲家として知られた加瀬さん。1000曲を超える作品群の「最後」となる作品があった。

 英語のサインとともに、「ブルームーン」という仮題が自筆で書かれた譜面が発見されたのは昨年12月。妻の泰子さんが東京都内の自宅で、遺品の整理をしようと書斎の机を調べていたところ、引き出しの中に無造作に置かれていた。

 連絡を受けて、鳥塚しげき(68)、植田芳暁(68)、島英二(68)のメンバー3人が集結。「療養前の元気なときに書きためていたものと思う。メロディーの起承転結ができていて、若々しく、聞いて衝撃を受けた。これぞ加瀬さんのサウンド。そう思うと、涙が止まらなかった」と島は振り返る。

 3人は、楽譜が発見される直前の12月13日に、結成50周年ツアーのプレ公演を東京・中野サンプラザで行ったばかり。グループ継続の決意を込め、それぞれが作曲した新曲も披露したが、「燈台」ともいえる存在だった加瀬さんを失い、暗中模索が続く毎日だった。

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  • 加瀬さんの遺作の譜面を持つザ・ワイルドワンズの左から島英二、鳥塚しげき、植田芳暁
  • 加瀬邦彦さんの遺作となる譜面が一周忌を前に発見された