はあちゅう 公式ブログ - 旅で人生が変わったとか言う人は中身がゼロなのです - Powered by LINE
このブログが炎上していますね。記事タイトルは「旅」ですが、内容を見る限り「世界旅行」を指しているようです。
言及記事要約
- 〈ツイート〉海外へやたら行く自己啓発系アピーラーより一つのところで淡々と仕事をする方がクリエイティブだと思う
- 〈ツイート〉海外は外部からの刺激だけど、目の前の仕事から刺激を生むには自分で面白さを見出さなければならないので、そっちの方がクリエイティビティ
- 〈ツイート〉世界旅行をアピールするキラキラFB系の人嫌い
- 私はかつて世界一周をしたけど楽しくなかったのよ
- 自分は落ち着かなくて感動しなかった
- だから旅をして人生観が変わったという人は人間として薄っぺらい
- 何か見たくらいで自分が根本から変わっちゃうという人は薄い人生を歩んできた
- それなら鎌倉で大仏見て人生変えろ、わざわざ海越えなくてもいいじゃん
- 世界には感動があるが、それは「何かを変えてくれるもの」じゃない
- それをみて自分を変えようと決断するかどうかではないか
- みんな騙されるな世界一周を売り文句にしている人は中身ゼロだ
- 〈最下部に自分が世界一周した本のリンクを貼る〉
各部分への所感
※以下、数字は先述〈言及記事要約〉項で振った場所を指します。
1~3のツイート及び6~8の記述が炎上の要因ですね。これが人間として客観的に突っ込みどころのある内容なので、ブックマークコメントなどが殺到したのではないかと思われます。僕はこの箇所を、拡散のための恣意的な悪意を持たせた箇所である、という印象を受けました。
4~8及び11の記述を見ると、どうも「海外旅行に行ける人に対する強烈なコンプレックス」を感じます。〈自分も行きたい!なのに誰かが行っている、それをことさらに素晴らしいものとしてアピールして!私を馬鹿にしている〉という悲鳴にも聞こえます。
なお、件の記事タイトル「旅で...」としているにも関わらず、奈良の鎌倉を引き合いに出している。これはキャンプファイヤーにくべる薪の1本とみて間違いないでしょう。明らかに矛盾しています。
9~10についてですが、この記事で唯一「正常」と感じた部分です。ここをクローズアップしてコンテンツ作成を行い、「人間として薄っぺらい」などという過激な文言を使わなければ、ここまで炎上することもなかったように思えます。
しかし、このように「正常」な記事にしてしまえば、ここまで大きく拡散されることはなかった。「拡散される」ことがこの記事の目的であったのなら、彼女はそれを達成したことになります。
12は単純に本を売りたいのでしょう。他意は感じられません。記事内容とマッチした自著を販売している。一瞬の違和感を感じましたけど、気のせいだったようです。
全体として僕が感じたこと
拡散されるようなコンテンツではない
この記事全体について、情報の質や量的に非常に薄いです。物書きとして少なからず経験を積んできた人が書いたものだとするなら、なおさらそう思えます。
- 自ツイート×3埋め込み
- 691文字の劣等感色が強い私見
- アフィリンクペタ
これで400ブックマークを超えるような拡散をされ、世の中に広がっていくことは歪なことであると感じます。また、あってはならないことです。彼女が拡散を是としているならば、ブクマカはそれを幇助したことになるのです。
自分の価値が相対的に揺らぐ不安定さを感じる
「誰かが」「何かが」で感情を左右されたり怒りや悲しみを醸し出す時点で、僕が考える理想の平静と解離しているので、この記事で主張していること全般については珍奇に見えてしまいます(もちろん僕のバイアスありきで)。
別に海外旅行アピーラーがどれだけFBでキラキラしていても、それに気をもんだりする必要はない。あなたの人間としての価値が下がるわけではない。それについて「人間的に薄い」なんて発言すれば、それこそあなたの人間的な価値を落としかねないでしょう。
世界旅行は人生観を変えるかもしれない
そもそも理論的に考えれば、変わるとか変わらないとか「白か黒か」に振れるような議論ではないのです。でも、これでは盛り上がりに欠けますので、そこから先へあえて〈エンターテイメント〉として踏み込んでみます。
僕は「世界旅行は人生観が変わる可能性がある」と考えます。
インターネットで本格的に人間同士の交流を始めたのが平成27年10月からでした。それまでは現実社会で仕事を中心に生き、様々な生き方や働き方を知ることの難しいクローズドなコミュニティに身を置き、新たな世界を垣間見るきっかけは、なかなか掴めなかったように思えます。
そんななかで思わぬ長期的休暇(半年以上)へ突入し、そこで足を踏み入れ触れたのがインターネットの中の〈多様性〉でした。なんという広い世界。そこでは自宅で仕事をするひと、文字を書いて生活している人から、無職や引きこもりでメンヘラでもコミュニティを作って前向きに生きている人など、多岐にわたる様々な境遇や立場の方が実在したのです。
「世界は広かった」このように感じました。従来まで描いていた世界の広さなどは、ほんの〈庭〉程度に過ぎなかったのです。「こんな多様な働き方、考え方、生き方があったなんて」こうして僕の人生観は大きく広がったと考えています。これって、世界旅行でも同じようなことが起こり得るのではないでしょうか。
海外では言葉も文化も常識も違います。ですが、それは間違いなく同じ地球、同じ人類の同志が紡ぐもの。それに触れることで先述のような己の価値観を強烈に突き破って気づかせてくれる何かがあるのではないか、僕はこのように考えます。1回しか行ったことがないので、具体的に語れないのが悔しいところではありますが(笑)
もし行くのであれば、日本人のガイドに誘導された、日本人の団体の一としてまぎれるパックツアーではなくて、自分なりに語学を習得して、いろいろな苦労を知りながらでも現地の文化を自力で知ることのできるような旅をしてみたいなぁと考えております。
まともなコンテンツで拡散されましょうよ(あとがき)
先述したとおり、言及記事にあっては拡散に値する内容ではありません。
今回、これだけ拡散されたのはあなたの〈負〉のインフルエンスによるものです。これはまっとうな成長の糧になるとは思えないのです。もしこの記事が伸びていて「計画通り」って考えてらっしゃるのでしたら、伸びしろの端が遠くない場所で待ち構えているのではないかと思います。
本当に価値のある、誰かのためになる記事で拡散されましょう。
誰かを揶揄したり過激な言説で世の中を煽るのはほどほどにしませんか。
僕も思い当たる節があります。そういうときは必ずといっていいほど「何なの、あの記事」と身近なFANから違和感を指摘されます。みんな、こんなものは本来、見たくないのですよ。こんなことを繰り返せば、自分のもとからはFANはどんどん離れてしまう。
どう頑張っても、有用で誰かのためになる情報発信で拡散されないのであれば...それがあなたの限界であり、僕の限界でもあるのです。もしそれを自覚したのであれば、できることなら受け入れましょう。
悪あがきで油を撒いて火を放つような真似はせず、身の丈にあったネットライフを穏やかに過ごしましょうよ。