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Samsung、世界最大となる15TバイトのSSDを出荷開始(前)
2016/03/22
韓国Samsung Electronicsは、15.36Tバイトという世界最大の容量を持つSSD「PM1633a」の出荷を開始することを発表した。
PM1633aはエンタープライズストレージシステム用のSSDで、インタフェースは転送速度12Gビット/秒のSAS(Serial Attached SCSI)。パフォーマンスは非常に高く、ランダムリードの速度は最大20万IOPS(I/O per second)、ランダムライトは最大3万2000IOPS。シーケンシャルのリードとライトは最大1200Mバイト/秒だ。これに対し、一般的なSATA SSDでは、速度は最大で約550Mバイト/秒にとどまる場合もある。
Samsung ElectronicsがこのSSDの計画について発表したのは2015年8月のことで、ノートパソコン用と同じ2.5インチのフォームファクタを採用するとしていたが、厚さは15mmだ。通常、ノートパソコン用のSSDの厚さは、9mm、7mm、5mm(超薄型ノートパソコン用)となっている。
2.5インチのフォームファクタであることから、3.5インチの場合と比べて、標準的な19インチの2U(3.5インチ)ラックに2倍の数のドライブを収めることができる。また、Samsungの発表によると、このSSDは持続可能性もこれまでにない高い水準で、1日当たりでドライブ全体に対する書き込みにも対応できる。つまり、15.36Tバイト分のデータを毎日書き込んでも、5年間の保証期間内に障害は発生しない計算になる。