安倍晋三首相は19日、海上保安官を養成する海上保安学校(京都府舞鶴市)の卒業式に出席した。現職の首相が同校卒業式に参加するのは初めて。中国の海洋進出を念頭に「自由で平和な海を守るのは国際的な協力を深めることが不可欠だ」と強調した。
首相は「平和で豊かな海を守る海上保安庁の役割はこれからも重要性を増していく」と激励。「広大な海を諸君の先輩たちが24時間365日体制で警戒監視にあたっている。困難な道を強い使命感を持って選びとった諸君に、心から敬意を表したい」と語った。
海上保安官の約7割が同校を卒業している。今年の卒業生は243人で、うち女性は22人。2006年に当時の小泉純一郎首相が海上保安官の幹部を養成する海上保安大学校(広島県呉市)の卒業式に出席したことがある。