起亜自動車の新車を酷評「コスパの高さはかつての記憶でしかない」=中国


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 急激な成長が終わりを迎え、成長が鈍化しつつある中国自動車市場だが、日系各メーカーは2015年に販売台数を伸ばし、力強さを見せた。一方、その中国自動車市場において韓国メーカーは苦戦を強いられ、16年になってからもかつての勢いを取り戻すことができていない状況だ。  中国メディアの捜狐はこのほど、韓国車の販売が「氷河期に突入した」と伝え、起亜自動車の新型SUV車「KX5」について分析する記事を掲載。KX5の価格帯はグレードによって15万6800元-23万1800元(約271-400万円)だが、記事は「中国市場における今の韓国車の立ち位置を完全に無視した価格設定」であり、自滅する典型的な例だと主張した。  さらに、KX5のセールスポイントについて、「かつて韓国車はデザインの良さが売りだったものの、KX5は中国国内のネット上で醜いと酷評されている」と紹介。韓国車は価格の割にスペックが良いというイメージがあったものの、KX5は最高グレード以外の価格帯では決してスペックは良くなく、「コストパフォーマンスが高いというものはかつての記憶でしかない」と論じた。  例えば、ホンダのCR-Vと比べても、ブランドや品質面でKX5は「敵ではない」とし、「総合的に見て、KX5の将来性はまったく楽観視できないもの」と主張。15年の中国自動車市場では中国自主ブランド車を含む多くのメーカーが販売台数を伸ばすなか、韓国とフランスのメーカーだけは「マイナス成長」となったことも指摘した。  さらに、15年はSUV市場が初めて市場シェア3割を突破し、コンパクトカーも含めると市場全体の67%に達したが、韓国のコンパクトカーは23.7%、SUV車は約60%もシェアを落としたと伝え、「この流れを変えたいなら、デザインを魅力的にして価格を抑えることだが、KX5は明らかにこの2点ができていない」と酷評。かつて大きくシェアを伸ばした韓国車も、この先数年は厳しい日々を送ることになるだろうと結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)