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【プレビュー】手を放したら落ちる緊張感。断崖絶壁をクライミングするOculus Rift向け『The Climb』

VRコンテンツ『The Climb』は、最低限の道具(シューズとチョークのみ)体1つで岩を登るVR体験ができるゲームです。フリークライミングやボルダリングに近い体験になります。

https://www.youtube.com/watch?v=6hqUx2SOTAQ

このゲームはOculus Rift専用タイトルとしてドイツのCrytek社が開発を進めているもの。Xbox Oneコントローラーでプレイします。Crytek社の提供するゲームエンジンCryEnigneにより、遠くまで奥行きのあるビジュアルが広がります。

選択できる舞台は全てで3つ。アジア風の山々、雪山などシチュエーションは様々です。それぞれの舞台に小ステージがあり、選択するとゲームがスタートします。

断崖絶壁を見渡し、ホールド(突起や穴といった手で持てる部分)を見つけて手をかけながら進んでいきます。R2、L2ボタンがそれぞれ右手と左手に対応し、それぞれボタンを押している=トリガーを握っているときはホールドを掴んでおり、「トリガーから手を離す動きをするとホールドからも手が離れ、目線で移動先を探してトリガーを引いて再びホールドをする」という動作を繰り返すことになります。

The Climb

片手で身体を支え続けることはできないため、移動先を探し続けていると手が限界を迎えてしまいましす。落下すると崖の下へ真っ逆さま、落ちたくない気持ちから、行動は慎重になります。

ホールドにしがみつくには、左右のトリガーボタンをぎゅっと握りしめることになり、それなりに擬似的な体験となります。また、手を伸ばしても届かない場所へ移動するには両手を離して飛ばなければならず、緊張感が生まれます。

The Climb

手だけを使うのは良くも悪くも『The Climb』の特徴になります。実際のクライミングでは足や体全体でバランスを保つ事も必要ですが、あくまでも『The Climb』は手の動きメインにしたゲーム。そのため、リアリティという意味では不完全な部分はあります。一方、コントローラーのトリガーを握る動作と崖を掴んでいる手の動きとリンクするため、実在感はそれなり。そして時折Cry Engineで描写された美しい風景の数々は、VRならではの体験です。

The Climb

The Climb

The Climb

登っている途中の景色のクオリティも高いのですが、登り切った所からの風景は圧巻の一言です。各ステージをクリアさえすれば誰でも自然の絶景を楽しめるゲームです。

<ソフトウェア情報>
「The Climb」
【メーカー】 Crytek
【開発者】 Crytek
【対応ハードウェア】 Oculus Rift製品版
【価格】 49.99ドル
【操作】 Xbox Oneコントローラー
【リリース日】 2016年4月

<Mogura VR的評価>
【オススメ度】★★★☆☆
【快適さ】★★★★☆
【操作性】★★★☆☆(コントローラーを使うことを推奨)

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  • KFtb1VIM

    すんくぼ(@tyranusii

    ネトゲ廃人から国家公務員を経て、最近は「もぐらゲームス」と「Mogura VR」共同代表・編集長。VRジャーナリスト。国内外を駆け回って情報収集中。VRのことならいくらでも語れます。
    個人ブログもやってます:Hello from Virtual Reality

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    サヤメタクミ(@sayamecci

    イラストレーター。高校時代より講談社などで、電子文芸誌の挿絵や小説の装丁デザインの仕事をしている。VRなどの先端技術、CGやコンピューター自体の持つ面白さに魅せられ、VRコンテンツ開発にも将来関われるようになりたいと密かに思っている人。

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