豪首相:両院解散の可能性を示唆、総選挙は7月2日に前倒しか
2016/03/21 18:22 JST
(ブルームバーグ):オーストラリアのターンブル首相は21日、労働組合に対する締め付けを強化する法案が上院を通過しなければ、総選挙の日程を7月2日に前倒しすると表明した。
ターンブル首相は闘争的な労組の活動が「成長のブレーキ」になっていると主張し、建設業界の監督機関の復活や労組を規制する委員会設立に向けた法案が5月半ばまでに可決されなければ、両院解散・総選挙に踏み切ると述べた。実現すれば1987年以来となる。連邦予算の発表は予定より1週間前倒しし、5月3日に行うとしている。
同首相はキャンベラで記者団に対し、上院が「責任を自覚し、経済プランを妨げるのではなく、その前進に貢献する必要がある」と語った。
半年前のターンブル首相就任後、同首相率いる自由党と国民党の連立政権への支持率は低下している。鉱山ブームの後退が景気に与える悪影響に政権が悩まされる中で、同首相は、労使関係を重要な選挙公約とすることで、野党労働党に圧力をかけ、有権者の支持を得たい考えだ。
原題:Australia’s Turnbull Sets Stage for July 2 National Election (3)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先: Canberra Jason Scott jscott14@bloomberg.net
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更新日時: 2016/03/21 18:22 JSTニュース一覧
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