米軍事専門紙・星条旗新聞(Stars and Stripes)の最新号によると、米本土で展開されたストライカー旅団戦闘チーム(SBCT)所属の米軍約600人と韓国軍約100人は先週、京畿道(キョンギド)北部の野戦訓練場で北朝鮮の崩壊や韓国への侵略時、平壌(ピョンヤン)をはじめとする北朝鮮の主要地域の化学兵器保管施設を襲撃する訓練を行った。
韓米軍将兵は、最高水準の防護装備を着用し、北朝鮮の化学兵器保管施設と見立てた建物に侵入して化学兵器を捜索して、責任者を探索・逮捕するなど、実戦を彷彿とさせる訓練をしたと、在韓米軍関係者は明らかにした。サリンガスなど北朝鮮が保有する化学兵器の試料を採取して保管し、国際刑事裁判所に伝えるシナリオも訓練内容に含まれた。在韓米軍関係者は、「化学兵器の試料は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記とその側近を戦争犯罪の容疑で起訴するうえで重要な証拠だ」と話した。
北朝鮮は、サリン系の神経作用剤や窒素マスタードのような水泡作用剤など様々な化学兵器を最大5000トンほど保有していると推定される。