大人になってからアトピーゾンビウイルスが無くなっても無意味。禿げてからのおしゃれと同じ。
フツメンで背が低く、目つきが悪い。悪口や陰口が大好きなクズだ。
中学二年に上がるとき、彼はほぼ完治していた。それで自分に自信がついたのだろう。髪型をカッコよくして、性格も明るく優しく外交的になって、女子にモテていた。
彼女も出来ていた。背が伸び、目つきも優しくなっていた。
一方そのころ、アトピーゾンビは、痒みや、理不尽なイジメや虐待に耐えていた。そして、それまで以上に、暗いコミュ障になり、いつもオドオドキョドっていてキモい皮膚病のキモい奴になった。
それに加えて、髪からはフケのようなアトピーゾンビ胞子を撒き散らしていた。
目つきは死んだ魚のようだった。
性格はネジ曲がり、卑屈になり、妬みや嫉妬で頭の中を満たしていた。
そして、中3。関東のゴミ高校への入学が確定し、絶望と諦観と灰色の青春と童貞を抱えたまま、中学生活を終えた。
結局、人は中身なんて見ていないのだ。容姿で始まり容姿で終わるのだ。
容姿が良ければ外交的になるし、友達も恋人も簡単に出来る。容姿が悪いのが悪い。
こんなにピュアで純粋で綺麗な心を持ってるアトピーゾンビを全人類が嫌ってることが、容姿が全てだという事を証明しているではないか。
大人になって金持ちになっても、十代の頃、容姿が良い男と散々やりまくったビッチ粗大ゴミを回収する、中古回収車にしかなれない。不幸な人生だ。
親や環境に恵まれて、容姿が良くて、大きな悩みもなくて、常に自分より下の人間を見下して優越感に浸る人生が良かっただけの人生だった。